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「…なんでもないんだ、ただちょっと…さみしくなっちゃっただけなんだよ」
素直にそう言ってみた
リト君には嘘はつけない…ついちゃいけない気がしたんだ
「誰が悪いってことじゃなくて…ちょっと俺、不安定なのかも?」
なるべく重く聞こえないように笑いながら…
リト君のぬくもりに甘えていたいと思った
このままだらんと下がっている手をリト君の背中に回して…甘えても…今なら許されるだろうか…
「……テツ?俺にできること…なんかあるか?」
ほら、やっぱり君は俺の欲しい言葉をくれるんだ
気にしてもらえる、見ていてもらえる…その事がどれだけ嬉しいか…
君はちゃんとわかっているのかな?
いつでも誰にでも優しい君に…甘えたくなるんだ…
「もうちょっとだけでいいんだ…もうちょっとだけ…このままでいてほしい…」
勇気を出して、素直になって、リト君の背中に腕を伸ばして
顔は見られないから、首元に顔をうずめてしがみついた
「…リト君は、いつも…優しくてあったかいね」
心のもやもやが全部溶けていくような
それでも泣きそうなくらい幸せなような
説明ができない感情だったけど、今自分は嬉しくて笑えているということは分かった
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「…ごめん、もう落ち着いたよ」
どの位時間が経ったのか、ほんの数分なのかもわからなかったけど
回した腕を離して、ぬくもりを手放した
「…ありがとう、こんなことさせてごめんね?」
今度は顔を見て話せるだろうか
情けない顔をしていないだろうか
心配だけはかけないように、彼の顔を見て笑顔でいられるだろうか
それでも…君の顔が見たいから
リト君に感謝と謝罪をしようと顔を上げる
「……………え?」
真っ赤な顔をしたリト君が手で顔半分を覆って何とも言えない顔でこっちを見てる
「……テツ、マジでそれは反則だわ…」
…え?なにが?俺なんかしちゃった?
やっぱり俺なんかが素直になっちゃダメだった?
「あ……ごめ、おれ、また…なんかだめだった?…ごめっ…」
「ちがうんだ!…テツは悪くない!」
頭の中が???でいっぱいになる
俺の肩を両手でつかんで下を向いたリト君が大きく息を吸って吐く
顔を上げたかと思ったら
俺の目をまっすぐに見て言ったんだ…
「俺が………勘違いしちまう…テツも俺のこと…ちょっとでも好きなんじゃないかって…」
「…………っっっっっ‼‼‼‼‼」
心臓が跳ねて顔が一気に熱くなる
「確かにずっと憧れていてリト君みたいになれたらって思っていて
いつも目で追って
話ができると楽しくて
笑ってくれると嬉しくて…
その手が触れると切なくて…
もっと触れたくなって…」
「……ちょっ…まって……テツ…声に出てる…」
「え?………えっっっっっ⁈」
「なぁ…それってさ…俺のこと好きだってことで………いい?」
そう聞かれて何が何やらわからなくなっていた俺は
「………俺って…リト君のこと…す、好きなのかな…」
そんな訳の分からないことをことをつぶやいていたんだ…
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佐伯君…もういい加減認めればいいと思う
続きがちょっとセンシティブになりそうなので
(どこからセンシティブなのかわかってない人)
一旦切ります
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