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目が覚めた

目の前に広がる景色は見慣れた自宅の寝室…

ではなく、見慣れない部屋にいた

日本「…え?」

薄暗い部屋には、きっと壁であろう赤黒い景色が自宅の綺麗な白い壁と対のようになっていることが、ここが自宅の寝室ではないことを教えているようだった

“ここはどこなんだ?”

ただその一点にしか頭が回らない

日本「あれ?さっきまで自分の家で寝ていたはず…」

昨晩飲み屋に行った記憶もない

もしかしたら自宅だと思って入った家は知らない人の家だったのかもしれない

確かに最近残業続きで会社で寝泊まりすることが多かったからあまり自宅に居なかったし、碌な睡眠も取れてなかった…

そのせいで自分の家の場所すらも間違えてしまったのかもしれない

いや、まて…

そんなことよりも…

“これはマズい”

そう察した日本は早くこの家から出なければならないと思い焦った

ふと周りを見回すと、そこにはなんだか見覚えのある黄色、赤、黒の顔をした者と赤、白、緑の顔をした者が寝ていた

ドイツとイタリアだ

もしかしたらここはどちらかの家なのかもしれない

ドイツ「う、う〜ん…ふわぁ…」

同僚の思わぬギャップに危うく二度寝、いや失神する所だった

ドイツ「…は?」

ドイツ「どこだここ」

日本「あ、ドイツさ…」

ドイツ「は、日本⁉︎」

ドイツ「なんでここに?」

ドイツ「つーかここどこ⁉︎」

どうやら向こうも私と同じ状況らしい

ドイツ「ドイツさんはこの場所に見覚えは無いんですか?」

ドイツ「無いな…」

参ったな…

残る手がかりはイタリアだけ…

これで分からなかったらいよいよお手上げだ…

ドイツ「おいイタリア起きろ」

イタリア「う〜ん…」

ドイツ「おい」

イタリア「うん…」

ドイツ「おい!」

イタリア「う〜ん…もうなんなんよ…」

ドイツ「起きろ」

イタリア「分かった〜スヤァ」

ドイツ「寝るな!」

イタリア「スースー」

ドイツ「はぁ…」

ドイツさんも大変だな…

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