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青色 side


今日の撮影が終わった 。もうすっかり夜だ 。

俺は、黄昏れる···なんてカッコイイことは言わないが、煙草を嗜みに喫煙室へ行く。


···


喫煙室に 着くと 取っ手に手をかけてドアを開く 。


「 ··· ?嗚呼… 鬱さん 。」


聞き慣れない声が1つ。コネシマだ。


「… 奇遇ですね 。コネシマさん 。」


俺はそう言いながら微笑む。無意識に。


嫌だな 。また、笑っちゃった。

俺は下唇を軽く噛んだ 。


「…」

「…」


そんな事していても「何してるんw?」とやら、ツッコんでくれる人は居なく、 喫煙室に 呼吸音だけが響く 。


その時、こんな気まずい空気をコネシマさんが打ち破った。


「あの… 鬱さんってよく笑いますよね 。」


最初は 自分から話題を展開していくなんて珍しいな。と思ったが 、 聞いていくうちに

胸の辺りがキューッと締め付けられるような感覚がした。


「…え、あ、あははっ···。そうかなー?」


身体が笑うように脳に信号を送っているのか笑うことをやめられない。

辞めて 。


苦しい 。











苦しい···

















苦しい !



「ごめん… ! 僕 もう行くね !! 」

「あっ···ちょっ···!」




俺はひたすらに走った、家を通り過ぎたかと思うが、そんな事もなりふり構わず走った 。


目に涙が溜まる。 今にもこぼれ落ちそう 。と言うか、もう溢れてるかもしれない 。


「僕だって···笑いたくて笑ってる訳じゃないのに···」


俺は路地裏に駆け込んでヘタリと座り込み、ひたすらに泣いた 。泣いて泣いて 。もう深夜。


「そろそろ戻んなきゃ··· 。明日も仕事だし··· 。」


俺は その場から立つ 。 いや···立ったつもりだった 。


その途端くらりと視界が揺れて 、その場に倒れ込んだ 。


目眩か…と思いながら再度立とうとするが力が体に入らない 。


これはまずいヤツだ··· 。と思い薄れる意識の中誰かにメッセージを送る 。


wrwrd の メンバーだったらいいなぁ、っと呑気なことを考えながら俺は意識を落とした 。




第3話 青色のストレス

笑えない「俺」と笑う「僕」

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