テラーノベル
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「あまねくん、聞いて聞いて!! 今日ね、源先輩にウインクされたのよ!!」
「されただけでしょ……?」
「違うの~!! 私への告白なの!!」
いつも通りの八尋さんの過剰な妄想癖と、過剰な夢見すぎな言葉に、はぁと溜め息を一つ零す。
そもそも、何でそれを俺に言うかな……。
「そもそも、八尋さんはまずその大根足をなおさないと!」
「ふん!」
「ぐぇ!?」
唐突な八尋さんの鳩尾アタックに、椅子から崩れ落ちる。かなり痛いんですけど。
アタックされた鳩尾を撫でながら、俺は精一杯に心に強く思う。
「何で女の子なのにこんなに力が強いんだ……!? 大根足……大根足が原因か……!?」
「ふんっ! ……かわした……!?」
どうやら心の声が漏れていたらしく、アッパーを食らわそうとしてくる。
が、そこまでこちらもバカではない。なんなくかわすと、机に寄りかかった。
「二回目も食らうなんてへまは……いてぇっ!?」
「二段階アッパーよ!!」
え、何。この人武道でもやってんの? それだったら、私的に拳を使っているし、もっとダメな気がするんだけど。
八尋さんは乙女な溜め息をほぉっと吐くと、今度はキラキラとした眼差しのまま、俺に問いを投げ掛けてくる。
あぁ、まただ。また、俺が赤根さんのことが好きだと勘違いしている。
「で? どうなの……!? 葵とは……!? 告白した……!? まだ……!? でも告白したんなら茜くんのバットの打撲傷がついてるはずだし……」
「うん……まぁ……いや……」
俺が好きなの、君なんですけど……!?
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