テラーノベル
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mtk「…若井?」
風が頬に当たって痛い。
そんな中、若井にそっと語りかけた。
hrt「どうした?」
mtk「イルミネーション、綺麗だね」
手を繋いで歩きながら話す。
街はクリスマスで溢れている。
やっぱり、あの一言が言えない。
hrt「うん、そうだね。暖かい飲み物でも買おっか、」
mtk「うん、」
近くにある自動販売機。
僕と若井は暖かい午後ティーを買った。
hrt「ここ、座ろ」
mtk「そうだね、」
自動販売機の横にあるベンチに、僕たちは腰を下ろした。
若井の横顔をじっと見つめる。
hrt「…何、」
そう言って微笑む。
mtk「なんでもないよ、…暖かいね、」
hrt「だね、」
僕は午後ティーを開ける。
午後ティーの開け口からは、白い湯気が出てくる。
若井も同じように開けると、なんの躊躇いも無く口に含む。
mtk「美味しい?」
hrt「うん、すっごく美味しい。冷めちゃうよ、早く飲みな」
僕は若井の目を見ながら静かに頷き、口に含んだ。
飲むと、お腹が暖まる。はぁっと、一息つく。
白い息が、空へ舞う。冬なんだなぁと、僕は感じた。
今しかない。言うんだ、今こそ
mtk「若井、あのさ…」
hrt「…ん?」
mtk「好きだよ、大好き、世界で1番、みんなより何倍も、何十倍も、何万倍も。」
hrt「うん、ありがとう。俺も、世界で1番、元貴のこと愛してるよ。」
若井はそう言って僕の頭を撫でる。
大きくて暖かい手が心地よくて、目を瞑る。
hrt「元貴、」
mtk「ん?」
今の一瞬。
ゆっくり口付けされた。
hrt「可愛い、…あ、っごめん、つい…」
mtk「ううん、謝んないで、若井ありがとう。」
僕らは笑い合った。
今の一瞬は僕の、僕らの宝物になる。
hrt「帰ろっか、ほら、手。」
mtk「ふふ…っ、ありがとう」
恋人繋ぎをして、家まで帰った。
この寒さは、いつまでも記憶に残る。
ありがとう、それだけしか言えないよ。
若井からのキスが、僕へのクリスマスプレゼントになる。
大好きだよ、若井
メリークリスマス。
コメント
16件
私と名前が似た人!
ぇ な に こ の 空 間 、尊 。ぇ ?(