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#ワンナイトラブ
風宮 むぅまろ(̨̡ ¨̯
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「……失礼いたします。次の会議がすぐに始まりますので、片付けさせていただきますね」
(この女は陽一さんの元カノってことね)
扉の前でずっと聞き耳を立てていた。私は氷点下の笑みを湛えながら、迷いなく二人の間に割り込んだ。手にしたトレイは、陽一さんを不潔な接触から守るための『盾』だ。
「あら、お茶出しの子?仕事の邪魔しないでくれる?」
害虫は私を見て不快そうに眉をひそめた。
「大変申し訳ございませんが、次の打ち合わせに役員がこちらを使用しますので、部外者の方には早急にお引き取りをお願いいたします」
「……フン、陽一、仕事の話はまた今度ね」
害虫は捨て台詞を残し、逃げるように会議室を去っていった。
私の心には、あの害虫を根絶やしにするための、静かな、しかし烈火のような殺意が灯っていた。