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目が覚めてスマホを触る。時刻は6時30分、そして今日は12月15日。何の日かというと俺の恋人である吉田仁人の誕生日。まだ俺の隣でスヤスヤと眠っている仁人を撫でながら起こさないよう小声になる。
「誕生日おめでとう仁人。もう25か…アラサーだな笑俺も人の事言えないけど。てか、誕プレ何がいいんだろう…」
頭をフル回転させて考えても何も思いつかない。いつものように一緒に買い物に行き、俺が選んだ服やアクセサリー、靴とかを贈るでも良いが面白味もなくつまらないし、サプライズのようにしても、毎年あげていれば大体もう勘づくだろう…そのため、ここは本人に直接聞いて欲しいものをあげるというのが無難だという結論になった。
「さ〜て本人に直接聞きに行くかぁって言っても、まだ6時45分か…流石に早いし、9時になったら起こすか」
完全に目が覚めてしまった俺はベッドから降り、顔を洗いに行く。いつも家事を仁人に任せてしまっている分、今日くらいは仁人のためにと思い、手始めに朝食の準備をする。そして余った時間で洗濯を回し、掃除機をかける。
「ざっとこんなもんか…んじゃもう9時だし仁人起こしに行くか」
俺の眠り姫はというと…まだぐっすり。ほんと可愛い顔で寝やがって。これだけ気持ちよく寝てるのを起こすのは気が引けるが、買い物するかもだし、とりあえず起こす。
「仁人さ〜ん朝ですよ〜、起きてくださーい」
「んぁ…いまなんじぃ…?」
「9時。ほらもう起きな?」
「ん…おはよ」
「はよ。顔洗ってきなよ〜」
「ん」
今日は寝起きがいいなとか思いつつ俺は下に降りて、朝食を並べる。顔を洗い目が覚めた仁人がダイニングへ来た。
「うわ!これ勇斗が作ったの!?」
「そーだよ、仁人今日誕生日だろ?だから今日くらいはなって思って。」
「すご…成長感じるわ…めっちゃ美味しそう」
「なんだ成長感じるって笑一応あなたより年上ですけどね。改めて、仁人誕生日おめでとう!」
「ありがとう!無事25歳を迎えましたよ」
「アラサーの仲間入りだな笑ほら、食べよーぜ」
「ん、じゃあいただきます!」
「どーぞ。あ、てか仁人誕プレ何がいいの?」
「え、ん〜…何がいいんだろ…今のところないんだよね。」
「はぁー?じゃあどうすんのよ今日、何すんの?」
「DVDでも借りて家でゆっくりしたいな〜とか思ってみたり…?」
「あ〜それもありだな。じゃあDVD借りに行こうか、ついでにケーキも」
「やったー!!!」
(ほんと可愛いかよ。25とか普通に信じられん…)
これからの予定に心を踊らせながら朝食を終え、支度を整えて本屋に向かった。
to be continued…