🌟「…ふふっ、殺されると思った?笑」
恐る恐る目を開くと、彼は満面な笑みを浮かべていた。
🌸「ど、どうして…。」
🌟「僕はね、さくらが思っているよりもさくらが大好きだし、大切なんだよ?
だからね、はい。」
そう言って渡されたのはさっきのナイフだった。
どうしてこれをおれに、?
🌟「ほら、僕を殺したいならさ、さっさと殺せば良いじゃん笑
僕はさくらに殺されるのなら本望だよ?笑」
何を言ってるの、。
これじゃまるでおれに殺せと言ってるのと一緒じゃん、。
確かに今殺せば、おれの任務は果たせるし、マフィアとしての威厳も守られる。
だけど、そんなことをしたら彼は…。
🌟「ほら、早く殺しなよ?笑
期限は今日まで。チャンスは今だけなんだし、答えは一つでしょ?」
当たり前のようにそう言う彼。
自分が死ぬかもしれない状況なのに堂々としている彼は、普段よりも美しく見えた。
🌟「ねぇさくら。残り時間はもう一分も無いんだよ。早くしないと、日付が変わっちゃう。」
どうしよう…。
残り時間はもうわずかしかない。
マフィアとして、ここは絶対に迷ってはいけない場面。
ナイフを持つ手に、少しだけ力が入る。
🌸「…分かったよ、」
もう後戻りなんかできない。
俺はそっと息を呑んだ。
コメント
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お話とても面白いです フォロー失礼します 続き楽しみに待っています