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🐙side
しばらくしたら、病院から退院の許可を得た
顔のヒビ割れもなんとか直ったし、いいタイミングだ
だが退院したところで俺は自分の家すら覚えていない、
そこで3人に聞いてみたら俺はどうやらロウさんとシェアハウスをしているらしい
『うわ~…ここですか?』
「おう、」
『2人で住むにはだいぶ大きい気がしますけど..』
「オトモもいるし、お前が広い方がいいって言ってたから」
『オトモ?』
「見たらわかる」
オトモとはなんの事だろう、
ペットのようなものだろうか
あと、記憶なくす前の俺はだいぶ強欲らしい
(広い方がいいって..よくばりじゃん笑)
ロウさんが鍵を開けて家に入る
「お前もこいよ」
『あ、はい…..!』
過去の自分の言動に苦笑いしつつ、家に入る
『おぉ、広いですね』
「だろ、掃除大変だわ」
『それは申し訳ないです、w』
俺がいない間はこの広い空間を1人で使っていたのだろうか
2人はともかく1人で広い空間で過ごすのは苦痛だろう
(悪いことをしたな…)
[にゃあ~]
猫の鳴き声がきこえた
「あ、オトモ、ただいま」
鳴き声の聞こえた方へ振り向き、オトモとやらを確認する
[にゃぁ~]
そこには猫のような、猫でもないような、そんな小さな生き物がいた
『この子がオトモですか?』
「あぁ、俺のオトモ」
『”俺の‘‘って、俺にもいるみたいな言い方ですね』
「そりゃ、お前にもいるからな」
「記憶喪失になってから見かけないけど」
ここに来て驚きの新事実、
俺にもオトモとやらはいるらしい
俺が記憶を無くしてから居なくなったのは何か理由があるのだろうか
(俺のはどんな見た目かな)
記憶にない自分のオトモに思いを馳せつつリビングへすすむ
そこには外見に引けを取らない広さの空間が広がっていた
2階は吹き抜けで2階の全面窓から落ちてくる光が心地いい
『すごい…』
「wここ、おまえんちだぞ」
思わずこぼれた言葉にロウさんは笑っていた
(確かに、ここは俺の家でもあるのか)
ロウさんについていくと一つの部屋の前で立ち止まった
「ここ、お前の部屋」
『おぉ、中に入っても?』
「wお前の部屋なんだからいいに決まってるだろ」
『そうですねw』
そんなくだらない会話を経てようやく自分の部屋に足を踏み入れる
中には㍶、リクライニングチェア、ベッド、無地のカーテン
特筆すべきものは特にないが
棚に飾ってある写真立てが目に入った
『これ、俺ですか?』
「ん?あぁ……….どうかな」
『?、….違うんですか?』
確かに、見た目はだいぶ違うが自分の部屋に自分以外の写真なんて飾らないだろう
ましてや、もともと記憶喪失なのに、親の写真の可能性すら0に等しい
「少なくとも、前のお前はだれかわからないままおいていた」
『なんででしょう?』
「……………..しらないよ」
なにか悪いことを聞いてしまっただろうか
泣きそうな顔で黙り込んでしまった
もう一度写真をよく見る
紫髪と少し灰色がかった黄髪の男2人が映っている
紫髪の人はすこし、ロウさんに似ている
(隣の人は誰だろう…….)
「まぁ、わからないことも多いだろうけど」
「一旦自分の部屋に慣れるために物色してみたら?」
『そう、してみます、』
続く
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