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👻🔪side
星導が退院できるらしい
そのことをライに教えてもらい、病院に星導を迎えに行く
病院で会った星導は自分の家の場所を思い出そうと必死だった
そこで「俺とお前はシェアハウスをしている」と教えてやると
驚きつつも今後の新生活に思いを馳せているようだった
同棲、その言葉は不適切だ
タクシーに乗って自分の家に向かう
『うわ~…ここですか?』
「おう、」
『2人で住むにはだいぶ大きい気がしますけど..』
「オトモもいるし、お前が広い方がいいって言ってたから」
『オトモ?』
「見たらわかる」
着いた途端に星導は目を輝かせていた
確かに、二人だけで住むにはだいぶ大きい家だ
もとは西のヒーロー拠点として使っていたものなのだから大きいのも当然だ
譲り受けた、いや管理の関係で押し付けられたものだが…
オトモもいると説明したがオトモもピンと来ていないみたいだ
とりあえず鍵を開けて家に入る
「お前もこいよ」
『あ、はい…..!』
ぼーっとなにか考え事をしている星導を呼んで中に入る
『おぉ、広いですね』
「だろ、掃除大変だわ」
『それは申し訳ないです、w』
まだ廊下だが大体の規模感を掴んだのだろうか星導の口から予想通りの感想が飛び出てきた
掃除が大変だと文句をこぼすと星導は本当に申し訳なさそうな顔をして笑っていた
[にゃあ~]
オトモの鳴き声が聴こえた
「あ、オトモ、ただいま」
鳴き声の聞こえた方へ振り向き、オトモにただいまと言う
[にゃぁ~]
オトモに出会った星導は興味津々な顔でオトモを観察し始めた
『この子がオトモですか?』
「あぁ、俺のオトモ」
『”俺の‘‘って、俺にもいるみたいな言い方ですね』
「そりゃ、お前にもいるからな」
「記憶喪失になってから見かけないけど」
オトモについて説明してやると
自分にもオトモがいることに驚いていた
(さっきからこいつ驚きすぎだろ…w)
廊下を抜けリビングへ進む
冬なのに暖房を入れていないせいで肌寒い
広いせいで余計寒く感じる
『すごい…』
「wここ、おまえんちだぞ」
ただただ呆気に取られているだけの星導に違和感を抱く
(ここ、お前の家でもあるのにな)
リビングを抜けてまた廊下を進む
2階に上がり星導の部屋の前で立ち止まる
「ここ、お前の部屋」
『おぉ、中に入っても?』
「wお前の部屋なんだからいいに決まってるだろ」
『そうですねw』
星導は自分の部屋に興味津々なようでそこらかしこをみて回る
そこまで気になったものはなかったのか部屋の中で立ち尽くしてた
ふと、棚に星導が近づく
写真立てに手を伸ばし、観察していた
『これ、俺ですか?』
「ん?あぁ……….どうかな」
『?、….違うんですか?』
そんな軽い質問に深く心を抉られた
動揺で意味のない返事をしてしまった
「少なくとも、前のお前はだれかわからないままおいていた」
『なんででしょう?』
「……………..しらないよ」
(ほんとに、知らないんだよ)
ただ星導はその写真に執着していた
前の星導の、さらに前
知ってるのはリトとイッテツ、俺ぐらいか
思い出したくない、思い出さないようにしていた記憶が蘇る
体がグッと重くなる、目頭が熱くなる、鼻にツーンとした感覚が走る
「まぁ、わからないことも多いだろうけど」
「一旦自分の部屋に慣れるために物色してみたら?」
『そう、してみます、』
泣きそうな、感傷に浸ってることを忘れたくて適当に言葉を並べる
動揺は隠せているか?わからない
とりあえず今は、1人になりたい
そんな一心で星導を1人部屋に残して逃げるように自分の部屋へ戻った
続く
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