テラーノベル
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スタート!
双子の熱がようやく下がり始めた、その翌朝。
「……なんか、寒い」
リビングで**ひかる**がソファに沈み込んだ。
「寒い?今日はそんな気温じゃ……」
大介が額に手を当てた瞬間、顔をしかめる。
「ひかる、熱ある」
「え、マジ?」
そう言いながらも立ち上がれず、ひかるはそのまま座り込む。
「……あれ」
その隣で、**りょうへい**も目を伏せた。
「ちょっと、頭ぼーっとする」
嫌な予感が、全員の中をよぎる。
結果は、予想通りだった。
「……インフルです」
「やっぱりか」
ひかると、りょうへい。
双子に続いて、**中学生組が脱落**。
「ごめん……」
りょうへいが布団の中で小さく言う。
「俺がもっと気をつけてたら」
「違う」
大介ママが即答する。
「家族なんだから、仕方ない」
「……俺のせい?」
ひかるが弱々しく聞く。
「俺、体強いのに」
「筋肉はウイルス防げないから」
たつやがぼそっと言う。
「それ今言う?」
「ごめん」
部屋は二つに分けられた。
・双子の部屋
・ひかる&りょうへいの部屋
「俺が見る」
れんが言う。
「動けるし」
「無理しないで」
大介は念を押す。
夜。
「……まま」
ひかるが小さく呼ぶ。
「プリン、ない?」
「あるよ」
「神」
甘党マッチョ、健在。
一方でりょうへいは、珍しく静かだった。
「りょうへい?」
「……大丈夫」
「ほんと?」
「……ちょっと、さみしいだけ」
その一言で、大介はそっと頭を撫でる。
「すぐ良くなる」
「……うん」
廊下の向こうでは、こうじが不安そうに立っていた。
「……また、ねつ?」
「そう。でも大丈夫」
れんがしゃがんで目を合わせる。
「ちゃんと治る」
「ぼく、しゃしん、とった」
「あとで見せて」
それだけで、こうじは少し安心した。
家は静かだった。
いつもならうるさいくらいなのに、
今日は、時計の音がやけに響く。
「……早く、元気になれ」
れんが小さく言う。
その背中を見て、大介ママは思う。
――家族が多いって、大変だ。
でも、ひとり倒れるたびに、
この家はちゃんと、ひとつになる。
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コメント
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もう面白すぎてやばぁーい!!!!!!! すき!٩(♡ε♡ )۶