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起き抜けの朝加湿器はいつも空っぽになっている
流星くん曰く喉は命の次に大事らしい
朝起きるといつも音楽が流れている
流「お、おきた?おはよう」
「おはよー」
流「寝癖すごいで?笑」
「やめてよー笑」
怒りながらも流星くんに肌を押し付けた
なにわ男子が売れていない頃やったから
CDはないけど関ジュの歌を一緒に聴く
髪の毛のセットが上手くいかんくて勝手にイラついて「ねむーい」と言って抱きついてきた流星くんを「やめて」と言って振りはらった日も
少しずつ人気が出てきて仕事も増えてなかなか会えなかった時電話越しで泣いちゃった日も
わがままを言っても
私が不安にならないように優しい言葉をかけてくれていた
流星くんとの日々も
流星くんと過ごしたこの部屋も
流星くんと一緒にコンサートのDVDをうとうとしながら見たことも
明日からは元彼と過ごした
なんでもない日々になる
今日も夜は泣いて眠るんやろな、
家に帰ってもゆったりなんかできんくて
張り詰めた部屋、1つになった歯ブラシ
を見て笑った
彼の人気がでてから心から笑える日常は既にもうなかったんかもな、笑
今日はなんのDVD見ようかな
きっと朝まで続くであろうDVDの鑑賞会は
もちろん1人で開く
2人で兼用で使おうなんてケチって1着だけ買ったニットは私のクローゼットの中
そんなにお金が無くても楽しかった
彼はプロのアイドルだから人気がではじめてから彼女<仕事になって
愛がなくなって何もなくなった。
色のない世界を色付けるために花を買い
思い出にするために詩をかいた
彼が忘れて行ったパーカーをきて泣いた
大好きな匂いがまだ残っている
私は愛しているというより
彼が居ないとダメだった
彼が居るだけで幸せだった
「笑いあったり ふざけあったり 背を向け眠ったり わがまま言ったり 傷つけあったり 慰めあった あの日から2人の日常に悲しい革命が」
思い出のために綴った詩は自己満足でSNSにあげると大バズりして私は彼ほどやないけど有名になった
ある日私は音楽番組で「元彼」と再会した
冷めきった身体をあたためたい
彼に抱きしめて欲しい
欲を言うなら別れたくなかった
流「おめでと、すごいやん」
流「お願いやから秘密にしててな?」
私は汚い人間やから脅して関係を続けるという選択肢も頭に浮かんだ
引き止めたいのに言葉が出なかった
やっとでた言葉は精一杯の
「好き」だった
流「俺は嫌い」
流「ネタにされるとは思わんかったわ」
嫌いやなんて言わんといてや
彼の口から出た言葉に今は
耐えられなかった。
涙を流す私を嘲笑うように笑って
彼は去った。
日常革命/ねぐせ。
END
流星めっちゃ最低みたいになったけど許して♡