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ミルがうちに来て、初めて迎える春。
肌寒い日もあるし、フランスが「せっかくだからおしゃれさせたい」って張り切って、今日はふたりでミルの服を買いに行くことになった。
英「……そもそも猫に服なんて必要ですか?」
仏「必要だよ。可愛いんだから、もっと可愛くしてあげたいじゃん」
英「うちの子をぬいぐるみにする気ですか」
仏「ぬいぐるみでも良くない? だって僕が選ぶんだし」
そんなくだらないやり取りをしてるうちに、ペットショップに到着した。店の前には、たまたま見知った顔――ドイツとイタリアがいた。
伊「あ、イギリス!フランスも!久しぶりだね〜!」
独「お前らも来てたのか。ペット用品か?」
仏「うん、今日はうちの子――ミルの服を買いに来たんだ。ふふ、見て、この写真」
スマホの画面に表示されたのは、ミルが寝転びながら足をピーンと伸ばしてる写真だった。イタリアが「可愛い〜!」と叫んで、ドイツも思わず口元が緩む。
独「……確かに可愛いな。品種は?」
英「スコティッシュフォールドです。可愛いでしょう!」
伊「猫も家族だもんね〜!ボクも犬飼いたいなぁ。でもピザ食べられちゃうかな?」
仏「イタリアが飼うと絶対ピザ奪われそうだよね〜」
英「それは本当に気をつけた方がいいですね」
そんなふうに笑い合いながら、四人で店内に入った。
仏「ほら、イギリス。これとかどう?ミルに似合いそうじゃん?」
英「……いや、これはフリルが過剰です。うちの子はもっとシンプルな……」
伊「ねえねえ、これ見て!ネコ耳つきのパーカーだって!」
独「猫に猫耳……二重じゃないか?」
英「……なんで皆そんなにノリノリなんですか……」
でも――嫌じゃない。こうやって笑い合って、くだらないことで悩んで、ミルのために時間を使って。
英「……あの。これ、どうですか?」
フランスに見せたのは、シンプルな白いパーカーに、背中に小さな赤いハートがひとつだけ刺繍された服。
仏「……あ、いいね。僕も好き。色もミルに似合うし。……君らしい選び方だね」
英「っ……それはどういう意味ですか」
仏「褒めてるんだよ。僕らの子に、ぴったりってこと」
ふいに顔を逸らして誤魔化すけど、頬がほんのり赤いのを、イタリアがしっかり見逃さなかった。
伊「うわ〜〜、ねぇドイツ!これって、初々しいってやつだよね!」
独「……バカ、言うな。それ本人たちに聞こえてる」
英「聞こえてますからね!?聞こえてる上で、否定できないのが悔しいんですが!?」
仏「可愛いね、イギリス」
英「……うるさいです、フランス」
──そんな春の一日。
ミルの新しい服と、少しだけ増えたふたりの思い出を抱えて、店を出た。
ゴメンナサイ主です✩
いつかドイイタも書きたいなーっとは思ってる、、、、
これから多分色んな国登場してきますので、、、お楽しみに!!!!!!
好きなカップリングあれば言ってくれるととても嬉しいです、、!
よければ!登場させるので!解釈違いあったら申し訳ございません…(泣)