テラーノベル
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「さーてと、んでもイタズラって何をやればいいんだ?」
アリス・メメントモリは学校についてそうそう、階段に仕込まれた装置を利用して秘密基地に来ていた。
「家を破壊する」
「それはイタズラってレベルじゃねぇ」
ルイス・メメントモリのふざけた答え(本人はいたって真面目)にキャロル・メメントモリはツッコんだ。
「で、そのスペシャルゲストとは?」
ノア・メアリーに「スペシャルゲストを呼んでおいた」とメールが送られてきたのだ。
「わがはいだけでは心配だからな。Professional二名と暇人三名が集まってくれた」
呼んだ立場なのに暇人扱いされる三人。
「なぁその発音どうやってやんの?」
相変わらず発音が気になるルイス。
と、わちゃわちゃしていたところで。
バーン!と秘密基地の中でアリスたちがいる部屋の扉が勢い良く開けられる(というか道場破りの要領でぶっ壊された)。
「ノアー!来てあげたよー!」
「ノアー!来ちゃったよー!」
「「それで、ルチルとラズリに何の用かなー?」」
手をつないでウィンクをする双子。
「ふ、双子だ!双子が現れた!」
身内にルイスとキャロルという全く持って似ていないが双子がいるのに驚くアリス。
「あれれー?そっちの三人衆は見ない顔だね。ね、ルチル」
「あれあれー?こっちの三人は誰なのかなー?。ね、ラズリ」
どっちがどっちだかわからないが、とにかく息ぴったりの双子だ。
ルイスとキャロルも息ぴったりなところはあるが、こんなに仲良しきゃぴきゃぴ☆ではないのでアリスは新鮮な気持ちになる。
「アリス・メメントモリと!」
「ルイス・メメントモリ!」
「そしてキャロル・メメントモリ!」
「「「我らメメントモリ三銃士!」」」
しっかりと決めポーズも忘れない三人。
そしていつの間にか自己紹介が変わっている。
「「みんなのイタズラエンジェルズ!ルチル・トゥイードルとラズリ・トゥイードルだよー!」」
こちらも決めポーズをとるツインズ。
ベクトルは違うが、アリスたちと同じ匂いがする。
「そしてそこで盗み聞きしているのが残りの暇人三人衆だ」
と、ノアはルチルとラズリがぶっ壊した扉のすぐそばを指さした。
「なぜバレた!」
「完璧な偽装だったはずなのに…」
「流石は組織のもの…」
各々とてもキャラが濃いが、ツッコミが不在だということはわかる。
これ、俺が苦労するんじゃね?と、キャロルは思った。
「我が名はマリア・クローバー!。好きなものは金と死!。座右の銘はメメント・モリ!」
「この年で厨二病発症してるよ」
ルイスが冷ややかな目線をマリアに送る。
ルイスも大概だろ…と、アリスとキャロルは視線で会話した。
「レイ・ロックハートよ。好きなものは金と金目のもの。嫌いなものはヨーグルト!」
「今のところ三分の二が好きなもの、金だぞ。どうなってんだ」
キャロルはこめかみを押さえたくなった。
公言はしていないだけで三人もお金は好きなのだが。
ロスサントス…いやアメリカでは自分のことを棚に上げるのは日常茶飯事なのである。
「黒月彩夢です。洋名だとアヤメ・スペードですね。ミックスなので!。好きなものはミリタリーです!」
「まともっぽいけどナチュラルサイコパス臭がするのは気のせいかな?」
アリスは首をかしげる。
サイコパスよりも単純に頭がイカれているやつら(三人)の方がやばいのだが、三人が気づくのはもう少し先だ。
「…自己紹介は終わったか?。休日になったら仕掛けに行くぞ。とりあえず、わがはいはいつでもここにいるから、実行は君ら8人に任せた」
ノアがココアを飲みながら8人に向かって言う。
描写していなかったが、ノアが飲んでいるココアは全員に配られている。
「残念ですけど我はその日用事があります」
「私もちょっと野暮用が」
マリアと彩夢が挙手する。
「使えねーやつらだな」
ルイスが悪態をつく。
わざわざ協力してもらうのにこの言い草だ。
「んー、そうだ!いいこと思いついたよ、ルチル!」
「いいこと思いついちゃったよ、ラズリ!」
「「ルチルとラズリは実行組にアドバイスするよ!」」
揃って挙手する双子。
「OK!ノアちゃんと一緒にアドバイスしてくれ!」
ということで休日の早朝。
「嘘だろあんなでっけぇ家に住んでんのか」
「ねもい・・・」
「もうちょっと寝たかったぜ…」
「ぐーぐー」
ミスTの家にスタンバイしている。
そして四人ともかなり自由だ(二度寝かましているやつもいるが)。
きっとそのくらいノリノリなのだろう。
「ふああ~今日もよく寝たわ」
と、ミスTが正面玄関から出てきた。
日常的にピンクの服を着ているらしい。
「さぁさぁ、今日の新聞を取って、ゆっくり読みましょう」
と言って、また家に入っていった。
ちなみに。
ミスTの声は小さいインカムを通して4人に聞こえている。
『今回はいわばチュートリアル!』
『だから簡単なイタズラにしたよー!』
『『支給したネズミ捕りを仕掛けてきてねー!』』
双子も記念すべき最初なのでノリノリだ。
「よしよし、あいつは私たちに気づいてないわ」
「アイツ呼ばわり…w」
キィィ…
「おもいっきし音なったしこの距離で気づかねーの?」
キャロルが呆れたように言う。
「ババアは新聞が楽しみで気づいてない」
「ババア呼ばわり…」
『ミスTは現在キッチンに向かっている。仕掛けるなら今だ』
と、ノアから通信が入った。
「新聞でカモフラージュしてっと」
わざわざむき出しのネズミ捕りに引っかかるバカはいないだろうから、ルイスは新聞をネズミ捕りの上にかぶせる。
「これで婆さんの後頭部を殴るって言うても…」
「それはイタズラじゃない」
ぺしっとレイをたたくアリス。
「それじゃあ退散退散!」
ミスTの家を出る一行。
ちゃんと門まで出る。
ノア曰く、
『支給したスマホでその後の様子が見れるぞ』
との事なので、さっそく見てみることに。
『新聞新聞~、今日はどんなニュースが乗ってるかしらねぇ。うちの生徒たちにもわざと難しい漢字のあるところを読ませてやりたいわ』
「性悪ババアだ」
「事実だけど言っちゃいかんよルイス」
「お前らそろいもそろって性格悪いな」
アリスとルイスを冷ややかな目で見るキャロル。
自分もそうだとは微塵も思っていないようだ。
バチンッ!
ミスTがネズミ捕りに手を挟んだ。
どれだけすごい力にネズミ捕りなのだろう、すぐさま見るも無残に真っ赤に手が腫れている。
『『イェーイ!イタズラ大成功!』』
『あぁぁぁぁぁぁぁあ!!!!私の麗しいキュートでチャーミングなおててがぁぁぁぁぁぁ!』
「自己肯定感たっか」
キャロルはは内心、アリスが言っちゃいけねぇだろ、と思った。
決して口には出さないが。
『どうしてこんなところにネズミ捕りなんかぁー!!!』
ミスTの悲惨な泣き声が聞こえる。
よほどショックだったようだ。
『まったく、さっきはひどい目にあったわ。美味しい朝ごはんを食べて気持ちを上げていかないと』
「治るのはっや!」
「婆さんは不死身なんじゃねーの…?」
腫れがすっかり引いたミスTは、この面子よりも女子力の高い朝ごはんを作っている。
とはいってもシリアルだが。
一行の女子力の低さがうかがえる(ちなみに今回の実行組の中で一番女子力が高いのは男子であるキャロル)。
『朝はやっぱり甘ーいシリアルね~。たっぷりの牛乳と一緒にいただくのが美味しいのよ』
「朝から牛乳飲むなんてどうかしてるぜ」
悪態をつかずにはいられないアリス。
そしてそれに頷くルイスとレイ。
「普通のことだよ」
こいつらに常識というものはないのだろうか。キャロルはそう思わずにはいられなかった。
「あ、今度は問に鍵がついてるわ」
レイの言うとおり、門が施錠されている。
「仕方ない。登るか」
「現実的に考えりゃピッキングだろ」
思わずツッコむキャロル。
普通に考えればピッキングなんて思いつくわけがないが。
アリスはこの言葉をぐっと飲みこんだ。
ということでレイがピンを使ってピッキングをすることに。
ガチャ
という音とともに、錠前が落ちた。
「よしよし、これで侵入できるね」
「探検しようぜ探検!」
『家の構造を把握しておくことはいいな』
ノアからも肯定という名の許可が出たので二階から探索することにした一行。
「それにしても広い家ね。売ったら何ドルになるのかしら」
「人の家を勝手に売ろうとしてる人がいるんですけど」
と、他愛のない会話をしていると。
「ってなんだこの部屋?。拷問部屋か?」
扉を開けると、拷問器具が飾ってある部屋に入った。
「拷問部屋くらいあるんじゃない?」
「ねぇだろ」
アリスの疑問に即答するルイス。
「あのババア趣味悪いわねー」
と、レイが目の前を扉を開けおうとしたときに、通信が入った。
『待て。目の前の部屋、バスルームにはミスTがいる。別の部屋を探索しよう』
「ひぇ。てことはあの婆さんとご対面することになってたのか…」
「ということで一階のキッチンにやってきました!」
「どういうことで?」
一旦二階の探索は中止にして、イタズラを仕込むことにした一行。
『今回はーななななんとー?』
『『シリアルにお酢を入れちゃおーう!』』
「お酢か…。どの容器に入ってんのかしら?」
「甘いシリアルばっかくってたら健康に悪いぜ」
「だな」
頷き合うアリスとルイス。
「野菜と魚介類入ってたら残すお前らが言うなよ」
キャロルはそんな二人を冷たい目で見る。
「あったあった」
そんな三人を放っておいてレイはお酢らしきものを見つける。
「…あれそれデスソースじゃね?」
「え?」
よくラベルを見るレイ。
デスソースではないが、チリソースだったようだ。
「色的にこっちじゃね?」
とルイスがお酢を見つける。
「よしそれではふんだんにかけてあげましょう!」
「早くしろよー」
そして仕掛けて家を出た一行。
『あーお腹減ったわ。美味しい朝ごはんを食べましょう』
「なんかこっちもお腹空いて来たな…」
よだれを垂らしそうになるルイス。
「終わったらマック食べに行こうぜ」
『牛乳が程よくしみ込んでて美味しそう。ではではいただきまーす』
とシリアルを飲むミスT。
すると、容器を落として喉を押さえる。
『すっぱぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!。恐ろしくまずい』
「吐きやがった!」
「相当まずかったのか…」
『ミッションコンプリートだ。お疲れ様』
と通信が入った瞬間。
ぐぅ…。
とレイの腹の虫が大きく鳴った。
「よしマック行くぞ!」
「キャロルのおごりで!」
ルイスがちゃっかり言った。
「ふざっけんな!。お前がおごれよ!」
コメント
1件
面白かったですよ〜!特にルイスの悪態とキャロルの冷静なツッコミが絶妙で、読んでてニヤニヤしちゃいました。双子のルチル&ラズリも可愛くて癒される…。イタズラはシンプルだったけど、チュートリアルって感じで次が楽しみです!また続き読ませてくださいね🥀