テラーノベル
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271
M.S
114
藍
20
無意識に動いた僕の足は前を歩く黒い背中を追いかけていた。
いくらか歩いたあと最後尾の車両の扉の前で車掌さんの足が止まって僕の方を振り向いた。
車掌『やはり人間は好奇心に弱いものですね。これから仕事だと言うのに従業員に怪我をされては困るのですが?』
そう冷たく車掌さんは言い放った。怪我?乗客の対応をするだけなら怪我をしないんじゃないのか?
僕「乗客の対応をするだけなら別に怪我なんて…」
車掌『…まぁ、君が着いてきてしまったならここからは自己責任でお願いしますね。
3分もかからないと思いますので、君はここで待っていてください。終わったら3回ノックをします。「3回」ですよ。なったらこの扉を開けてもいい合図です。』
そう言って車掌さんは最後尾の車両に入っていった。僕も追いかけて扉を開けようとしたのに鍵でもかかっているみたいに扉が固くてあかない。少し試行錯誤したけど結局あかなかったからやっぱり待つことにした。
2分近く経った頃ノック音が鳴った。
「コンコン」
ノックがなった瞬間に扉の窪みに手をかけて思い切り扉を真横に滑らせた
扉を開けた瞬間僕の目に写った物は車掌さんではなかった。真っ黒で僕よりもずっと大きくて、無造作に人間のパーツがくっ付けられている気色の悪いなにかだった。その何かが僕に手を伸ばした瞬間、頭が吹っ飛んで真っ赤な花びらが落ちてきた。そしてそいつの体は塵みたいになって消えていった。
消えたそいつの後ろには大きな鎌を持っている車掌さんがいた。
僕が言葉を無くしていると車掌さんが口を開いた。
車掌『ノックは3回、と言ったはずですよ』
コメント
1件
あらあら…!「ノックは3回」ってあれだけ念押しされたのに、2回で開けちゃう主人公の行動力が怖すぎる〜😭💦 車掌さんの「言ったはずですよ」の冷静さが逆に恐ろしい…。でもあの真っ黒な何かを鎌一振りで消し去る車掌さん、めっちゃかっこよかったです!何者なんだろう…続きが気になって眠れない…!次話も楽しみにしてますね🔥✨