「やばい、昼ご飯どこ行く?」
みりんがスマホを見ながら、周りのメンバーに問いかける。勉強の合間の腹ごしらえ、何を食べるかで気分が大きく変わる。
「どうせなら、ちょっと豪華に行こうよ!」
いさながきっぱりと言った。萌香が驚きの目で見る。
「えぇぇ、豪華って……」
「叙々苑!」
「叙々苑!?」
その一言で、全員が一瞬でテンションMAXになった。高級焼肉店——その名を聞くだけで、何となく胸が高鳴る。
「それじゃあ、今日はお昼から贅沢しちゃおうか!」
みりんが手を叩いて賛成の意を示す。萌香も少し嬉しそうに笑う。
「でも、あんまり食べすぎると午後の勉強が…」
「そんなの関係ない!」
いさながきっぱり言い放った。みりんが頷きながら、何気なく言う。
「じゃあ、行こうか。叙々苑の焼肉ランチ、今食べなきゃいつ食べるんだよ!」
その言葉に萌香も背中を押され、ついにみんなで叙々苑へ出発することになった。
店に到着すると、店内は高級感に包まれていて、まるで別世界に来たような気分だ。大きなテーブルに着き、メニューを広げると、選べるお肉の種類が多すぎて迷ってしまう。
「何を選ぼう……これも美味しそう、あれも食べたい!」
萌香が目を輝かせながらメニューを見ていると、みりんがすぐに口を開いた。
「うーん、今回はカルビをメインにしようよ。あと、ハラミも絶対外せない!」
いさなも同調し、すぐに注文が決まった。
「じゃあ、ビビンバと冷麺も頼んで、最後にデザートだね!」
「おー! これで午後の勉強も頑張れるぞ!」
焼肉が運ばれてきた瞬間、店内に広がる香ばしい匂いに、みんなの顔が一斉に輝く。鉄板の上でジュージューと音を立てるお肉に、もう我慢できない。
「いただきます!」
肉を焼きながら、みんなで話をする。
「なんでこんな美味しいもの、普段食べないんだろう……」
「贅沢はたまにしないとね。次の勉強も頑張れる気がするよ!」
焼肉をほおばりながら、萌香がにっこり笑う。その笑顔に、みりんがからかうように言った。
「でも、しばらくこれで終わりだよ? 今日の午後からまた地獄の勉強だ!」
「それでもいいよ! だって今、こんなに美味しいもの食べてるんだから!」
お腹が満たされ、少しゆったりとした気分で、店を後にする。帰り道、みんなは自然と笑顔を浮かべていた。
「勉強頑張るけど、次は何食べようか?」
萌香がにやっと笑いながら言うと、みんなもすぐに返事を返す。
「次は……海鮮!」
「お寿司も捨てがたい!」
「どっちでもいいけど、またみんなで行こう!」
しばらくの間、楽しそうに次のランチの話題で盛り上がる一行。少しリフレッシュできたから、午後の勉強もきっと頑張れるだろう。
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