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愛のしるし … 【 やまゆた 】
入院パロです⚠️
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やま 「」
ゆた 『』
もぶ 【】
※ ご本人様とは全く関係ないです
それでは start···▸ ♡
俺は
訳あって学校が終わって毎日放課後
ある病院に向かっている
【 やまと ~ 】
【 今日もまた行くのか ~? 】
「 ああ! 」
「 なにか用があったなら明日聞く! 」
「 ごめんな!もう行く! 」
【 おお… 】
【 どこ行ってんのか教えてっつっても 】
【 教えてくんないんだよな~ 】
【 というか、今日はなんか焦ってた? 】
俺は全速力で学校を出た
走って、走って、息が切れても走った
ガラ ラ ラ ッ ! !
「 “ ゆ う た ” ッッ!!」
俺は息を切らしながら名前を呼ぶ
すると
『 あ 』
『 やまと 』
『 今日も来てくれたん_ 』
俺は”ゆうた”の言葉を遮るように
細い身体に抱きついた
『 わぶっ…! 』
『 ちょっ…やまとッ… 』
『 くるじッ… 』
「 …ッ 」
「 よかったッ… 」
「 よかったッ…ゆうた… 」
「 もぉッ…心配させないでよ… 」
『 ご、ごめん… 』
『 まさか泣くほどとは… 』
「 なに…もう大丈夫なの…? 」
『 うん 』
『 今日は安静にしててって言われた 』
そう、俺の恋人 “ 佐藤優太 ” は
心臓病を患っており
俺と同い年だけど
毎日入院の日々
だから俺は
ゆうたが少しでも寂しくないように
毎日通っている
でも、今日は
突然病院から電話がかかり
“ ゆうたが倒れた ” と聞いた
俺は内心気が気じゃなかった
もちろん、これが初めてではない
でも、” 倒れた “ という言葉には
一生慣れないでいるだろう
でも、ほんと…
無事で良かった
『 てかさ、やまと 』
「 ん?」
『 今日誕生日だよね 』
「 あぁ… 」
そうだ … 俺 、
今日誕生日だった
ゆうたのことで頭がいっぱいで
完全に忘れてた…
『 だから、俺 』
『 祝いたいんだ 』
『 やまとの誕生日 』
「 …! 」
『 あと何回祝えるか分かんないしな 』
ゆうたは、寂しそうな顔で笑った
そんな表情させたくないのに…
俺はゆうたの頬を掴んだ
『 んぅっ… 』
『 な、なにひゅんの… 』
『 やまひょ、 』
「 笑ってなさい 」
『 へ… 』
「 ゆうたは笑った顔が1番可愛いんだから 」
『 わ、わらっへるひ… 』
「 笑えてない 」
「 未来のことは楽しいことで埋めよう? 」
『 …! 』
「 やなこと考えたらもっとしんどくなる 」
「 今日、俺のこと祝ってくれるんでしょ? 」
ゆうたはこくんと頷く
「 よし! 」
「 切り替え大事! 」
「 大丈夫だから 」
「 笑っていてね 」
頬を掴んでいた手を離す
『 うん 』
『 そうだよな 』
『 ごめん…やまと 』
「 謝らなくていいよ 」
「 ゆうたは悪くないんだから 」
『 あぁ 』
『 ありがとな 』
『 やまと 』
ゆうたはへにゃっと力なく笑った
それからは今日あったことを話したり
勉強を少し教えたりして
有意義な時間を過ごした
そして夜_
『 やまと 』
『 誕生日おめでとう 』
「 ありがとう 」
「 ゆうた 」
俺の誕生日会が始まった
『 ケーキとか準備出来なくてごめんな 』
「 謝る必要ないよ 」
「 全然気にしなくていいから 」
『 だから 』
『 プレゼント 』
『 あげてい? 』
プレゼントか…
どんなプレゼントなんだろ
外に出れないゆうたは
プレゼントを探すのに苦労しただろう
食べ物、とかか…?
うーん…分からん
でも、ゆうたからのプレゼントは
他の誰よりも嬉しいから
なんでもいいや
「 プレゼントくれるの? 」
『 うん 』
『 ちょっと…目つぶっててよ 』
「 分かった 」
俺は指示通り、目をつぶる
ゆうたはなにをくれるのだろうか…
『 いいよ 』
『 目あけて 』
俺はそう言われ
目をあけた
『 はい 』
『 誕生日 』
『 おめでとう 』
『 やまと 』
ゆうたからのプレゼントは
手紙だった
俺は数分間
固まってしまった
そして
いつの間にか
目から涙が溢れていた
そんな俺の姿を見て
ゆうたはギョッとした
『 えッ… 』
『 や…やまと 』
『 どうしたッ? 』
『 ぁ … て、手紙嫌だったか? 』
『 確かに 』
『 俺って…そんなキャラじゃないもんな 』
『 ご、ごめん… 』
『 返品は…出来ればしてほしくないけど… 』
『 や…やまと…ッ? 』
ゆうたは何も喋らない俺を見て
不安を感じたのか
ありえない台詞をばんばん出してくる
俺は
首を左右に力強く振った
『 ぇ…あ? 』
『 ぃ…嫌ではない…のか? 』
「 嫌なわけ…ないじゃんかぁ… 」
俺は泣きながら喋る
「 読んでもいい…? 」
『 あぁ…ッ 』
『 ぃ…いいけど 』
『 声に出して読むなよ…? 』
『 は…はずいから… 』
ゆうたは耳を真っ赤にしながら
そっぽを向いて喋る
全部ばればれなのに
俺は薄い赤色の手紙を開く
多分色も俺のカラーにしてくれたんだと
勝手に自惚れる
俺は手紙を読み始める
˹ やまとへ ˼
˹ まずは 、誕生日おめでとう ˼
˹ やまととは幼馴染で ˼
˹ いつも俺の1番近くにいてくれたよな ˼
˹ 時々、やまとは普通の人なんだから ˼
˹ 病気の俺なんかより ˼
˹ 学校の友達と仲良くしたいんじゃないか ˼
˹ って思った ˼
俺は大粒の涙を流しながら
その文面を見て首を左右に力強く振る
˹ いつも来てもらっては ˼
˹ 心配ばかりかけて ˼
˹ 面倒しかかけてなくて ˼
˹ でもやまとは ˼
˹ “そんなこと全く気にしてない” ˼
˹ “たくさん頼っていいんだよ” ˼
˹ って言ってくれたよな ˼
˹ 俺、すごい嬉しかったんだ ˼
˹ そんな風に思ってくれてたんだ ˼
˹ 俺のことちゃんと考えてくれてたんだ ˼
˹ って思って ˼
˹ その夜 、1人で沢山泣いたのは ˼
˹ 思い出したくなくても ˼
˹ しっかり脳裏に焼き付いてるんだ ˼
˹ やまとがいつも俺を笑わせてくれるから ˼
˹ 俺は全然暇になんなかったし ˼
˹ 心が軽くなった ˼
˹ やまとが俺に飽きて ˼
˹ クラスの女の子とか連れてきたりして ˼
˹ 別れ話をされるんじゃないかって ˼
˹ ちょっとでも思ったのは、内緒だよ ˼
˹ 俺はいつ死んでしまうか分かんないし ˼
˹ あと何回やまとと会えるかも分からない ˼
˹ でも ˼
˹ 俺はやまととの時間を ˼
˹ とにかく限界まで過ごしたいなって ˼
˹ いつも思ってるよ ˼
˹ 俺のひと握りの神様への願望だ ˼
˹ 長々話してごめんな ˼
˹ 改めて誕生日おめでとう ˼
˹ “ 愛してる ” ˼
˹ ゆうたより ˼
俺は今自分の顔を見たら
死んでしまうだろう
だって今絶対俺の顔
涙でぐしゃぐしゃだと思うから
俺はまた細い身体に抱きついた
『 おわっ… 』
『 読み終わったのか…? 』
「 うん 」
「 ゆうたありがとう 」
「 最高の誕生日プレゼントだよ 」
『 …! 』
『 それなら良かった 』
ゆうたはほっとした様子で答える
そして手紙の文を見ると
すごく頑張って書いてくれたんだなって
感じる
慣れない字も … 慣れない手で
一生懸命書いてくれたんだなと
すごく伝わってくる
やっぱりさすがゆうただなぁ…
ゆうたにだけは昔から敵わないや
「 俺のために一生懸命書いてくれて 」
「 ありがとう 」
「 しんどかったよね 」
「 こんなに長文書いてくれて 」
『 いや 』
『 やまとのこと考えて書いてたから 』
『 痛いのも、苦しいのも 』
『 全部…我慢できたよ 』
はぁ…
一体ゆうたは
俺をどれだけ好きにさせれば
気がすむんだ
もう…
溜まりすぎて…愛情が零れていきそうだよ
『 あ! 』
『 これだけは言っておかないと… 』
「 ん? 」
「 どうした…? 」
『 俺のこと 』
『 捨てないでくれよ? 』
『 クラスの可愛い女の子連れてこられたら 』
『 俺…辛くて死んじゃうからな! 』
なんだ
そんなことか
そんなの100%
いや
1億%ありえない
クラスの女より
目の前にいる
佐藤優太だけが
俺の愛しい恋人だ
「 そんなの 」
「 ありえない 」
ちゅッ…
病室にリップ音が鳴り響く
俺は優しいキスを
ゆうたに降った
『 んぅ… / 』
『 き…キスしろとは 』
『 言ってないんデスケド… // 』
「 ゆうたが可愛すぎてつい 」
『かッ…かわいくないッ!// 』
「 とにかく 」
「 他のやつに移るなんて 」
「 ありえないから 」
「 不安になる必要なんかないからな 」
『 わ…分かったよ / 』
ゆうたは顔を真っ赤にして
答える
「 それ 」
「 理性効かなくなるんだけど 」
『 へぁっ…?// 』
『 な…なにがッ… 』
「 もういいよね 」
「 今日は 」
「 全部全部 」
「 ゆうたのせい 」
『 んぁッ…// やまとッ…// 』
俺はその後
ゆうたに沢山キスをした
俺は
今日
世界で1番
幸せな時間を過ごしただろう
__𝐹𝑖𝑛.
見てくれてありがとうございました!
初のノベルでしたけど
どうでしたでしょうか?
♡と💬
ぜひよろしくお願いします!!
では!