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「覚醒か。マネー」

アンノウンはニヤッと笑う。マネーの覚醒は3分間しか保たない。しかしその時間制限打ち消して有り余る程の戦闘力を誇る。それなのにこの余裕は何なのか。マネーは容赦せず技を使う。

「マネーショットガン!」

ドガガンッ!

土煙で地上の様子はよく見えない。しかしマネーショットガンは生半可な防御では防げない。今のところ無傷で防いだのはMr.銀さんのシルバーバリアだけだ。しかし土煙が晴れるとアンノウンは一筋の傷も負っていなかった。アンノウンが身に付けている指輪に付いた赤い宝石が仄かな光を放っている。【守護】のエンチャントだ。ブラックの電磁砲の一撃すら無傷で耐える強力なエンチャント。

「ほぉ?少しはやるようだな?」

「逆にその程度なのか?マネー」

マネーは答えず今度は連続でマネーショットガンを放つ。いくらエンチャントとは言え何度も使えば壊れる事はすでに実証済みだ。エンチャントの宝石が壊れるのか先か、マネーの覚醒が切れるのが先か。秒読みの短期決戦が始まった。

ドガンッ! ドガンッ!

爆発音が連続する。その爆風に対抗するように突風が吹き荒れる。相変わらずアンノウンは一筋の傷も負っていないが、エンチャントの宝石の光が少し頼りなくなって来たような気がする。アンノウンも流石にまずいと思ったのかマネーに向かって竜巻を放つ。一気に勝負を決める気だ。しかし、マネーもまだ最後の手を残していた。一気に空高くまで飛翔する。この技だけはまだアンノウンに見せた事が無かった。

「……えっ……あいつ、どこ行ったんだ……?」

キョロキョロするアンノウンに上空から恐ろしい速度と重さの拳が叩き込まれた。【守護】のエンチャントはギリギリ保ったようでアンノウンに大きな怪我は無いが宝石は砕け散ってしまった。

「……俺のエンチャントを壊すほどの威力……なかなかだね、Mr.マネー。でも、今ので君も力を使い切っただろう?時間制限も来てるし」

その言葉が合図だったかのようにマネーはその場に倒れた。

「あーあ、やっぱつまんねぇな。まぁすまないスクールを滅ぼすのが目的だし、遊びはこんくらいにしとくか」

そういうと今度こそすまないスクールを破壊しようと校舎に近づく。そこでアンノウンはどこからか____恐らく無限収納のエンチャントが付いたバックから____取り出したツルハシに破壊のエンチャントをかけた。その時。

「……ま……て……」

掠れ声でフラフラと起き上がる人影がいた。アンノウンが顔を歪める。

「しつけぇな。“Mr.すまない”」

「……あたり……まえだ……」

すまないはフラフラとアンノウンに近付く。武器もなしにどうしようというのか。

「……ここは……僕たちの居場所だ……!……それを、破壊するというのなら……例え風夜くんでも、許しはしない……!」

すまない先生は両手を大きく広げてアンノウンの前に立つ。

「君にすまないスクールは、破壊させない」

アンノウンは腰から大きめのナイフを抜くと満身創痍ながらすまないスクールを守るすまない先生に突き刺すべく大きく振り被った。

ミクル様の1000人記念コンテスト参加作品 すまないスクール襲撃事件と蛇の赤い糸

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