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貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!〇す!!〇してやる!!ナイトメア貴様!これ以上風夜君に何かするなら!私は容赦せんぞ!!ぶち〇してやらぁぁぁぁぁぁぁ!!
すまない先生は来たる痛みに構えギュッと目を瞑った。しかしいつまで経っても痛みが来ない。恐る恐る目を開ける。
「……ぐっ……」
アンノウンが左手で頭を抑えて苦しそうにしていた。ナイフを持った右手がブルブルと震えている。
「……風夜……くん……?」
____風夜くん!____
____風夜!____
「……っ……はぁ……はぁ……」
ナイフを持った手を下ろし頭を抑えて膝をつく。瞳が小刻みに震えている。
「……風夜くん……」
すまない先生は朧げに思い出していた。かつてナイトメアに洗脳された時、すまない先生自身も同じような状態に陥った事を。そして数日前ナイトメアが現れた事も合わせると、風夜を洗脳したのはナイトメアであると思い当たるのは難しく無かった。
「……君を、洗脳したのは、ナイトメアだね」
混乱しているのか返事は無い。
「……確かに、すまないスクールと蛇一族は、敵対関係にある。でもね……」
すまない先生は風夜の頬に触れ顔を上げさせる。赤い瞳には僅かに光が戻っている。
「風夜くんは、すまないスクールの生徒だ。洗脳されていても、それは変わらない。だから僕達に君は傷つけられない」
風夜の瞳からポロポロと涙がこぼれる。
「……すまない先生……」
その時。
グォン……
トッ……
謎のワープゲートが現れ、中からナイトメアが出て来た。
「……使えませんね、アンノウン」
「……あっ……ご、ごめんなさい……」
「でもすまないスクールのほとんどを戦闘不能にしたのは褒めましょう」
そういうとナイトメアは巨大なTNT爆弾を着火して校舎に向かって投げると、アンノウンを連れてワープゲートの中に逃げ込んでしまった。すまない先生は後を追おうとしたが体に力が入らず前のめりに倒れてしまった。
「……くそっ……」
急激にすぅっと意識が遠ざかっていく。視界が四隅から黒く染まって行く。完全に意識を失う直前、後方で校舎が爆発する音が微かに聞こえた……気がした。
「何をされました?」
「何も……されてない……なのに、“僕”を呼ぶ声が……うるさくてッ……」
ナイトメアがアンノウンの目に手をかざすとふっと意識を失った。簡単な催眠術のようなものだ。
「やはり不完全な洗脳はいけませんね。半分は蛇一族なので行けるかと思ったのですが……仕方ありません……手間はかかりますがすまない先生のようにしっかり洗脳し直すとしましょう」
そう言うとアンノウンを抱え、かつてすまない先生を洗脳した時にも使った、幻術が一番効きやすい場所へと連れて行った。
____やはり……ね……____