テラーノベル
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・キャラ崩壊
・今國くんがキングに対して当たり強め
・「」←キング 『』←今國
あーーーもう早く帰ってくんないかなこいつ…本当はこいつの顔なんて見たくもないのに。こんな…一番憎い奴の顔なんて。
「今國ーこれ歌っていいか?」
こいつ人の気も知らずに呑気に歌なんか…何でこいつは変なとこで勘が働くくせにこういう時は鈍いんだよバカか。何、以心電信?あの3人で歌ってたやつか…
『もうすぐ閉店時間だからさっさと帰ってくんない?』
閉店準備真っ只中いつもと違うトーンで返してしまった自分をぶん殴りたい、バカは俺じゃねぇかよいつもの明るい俺じゃねぇじゃん。
「え、お前今日どうした?めっちゃ不機嫌なんだけど調子狂うな」
誰のせいで不機嫌だと思ってんだよ、お前は一言余計なんだよだから何も変わってないんだよ。
『俺にだって不機嫌な時くらいあるっつーの勝手に歌ってれば』
「?まぁいいや」
無駄に顔も声も良いこいつに心底腹が立つ、すると高木は俺にもう一本のマイクを差し出してきた。
『は…?』
「一緒に歌おうぜ」
いや何言ってんのこいつ何で俺となんて…嫌だよこいつと一緒に歌うとか。1人で歌えよ。俺がしり込みしていると高木は俺の手を取り半ば強制的にマイクを持たせた。
『え、は…?』
俺がどうしていいか分からず戸惑っていると、高木は俺の肩を組んできた。おいやめろ俺はお前に触られたくねぇんだよ、腕離せ。
「だっていつも僕等はつながっているんだ♪」
笑顔で歌ってる…あーもーーしょうがねぇなぁ!
「僕らはいつも以心伝心♪」『僕らはいつも以心伝心…♪』
「二人の距離つなぐテレパシー♪」『二人の距離つなぐテレパシー…♪』
「恋なんて七転び八起き♪」『恋なんて七転び八起き♪』
「やさしい風ほら笑顔に変えて♪♪」『やさしい風ほら笑顔に変えて♪♪』
…はっ、つい夢中で歌ってしまった…。カラオケ自体は好きだから楽しんでしまった、でも隣にいるのは一番憎い相手…。って、いつまで腕組んでんだよ早く離せ!!俺は思い切り腕を解くと高木は驚いた表情を見せた、お前が勝手にしてきたことなんだろうが。
「お前今日本当にどうした???いつものお前と別人かと思ったわ」
『うるせぇよお前が勝手にしてきたことだろうが!肩なんか組んでくんなばか!』
「はぁ!?肩組んできそうなのどっちかっつーとお前の方からかと思ってたんだけど全然その気がしないから俺が肩組んでやっただけで…」
『そもそも何で俺と一緒に歌おうなんて思ったんだよ勝手に1人で歌ってれば良かったじゃんかよ!』
不毛な言い争いを続けた後高木は1呼吸置いて俺の目を見て言った。
「…お前が、寂しそうな表情してたから」
は、寂しそうって…俺が…?何で…?
『寂しそうな表情って、俺は別に…萌歌ちゃんもウッチャンもいるし寂しくなんて』
「その2人といてもお前はどこか寂しそうな表情だったよ、孤独を感じるのが怖いんだろ?なぁ今國、俺で良ければ話を…」
本当にこいつはっ……人の心に土足で入ってきやがってっ…!!
『っ……もう、閉店時間過ぎちゃったから帰って』
「え、でも…」
『帰ってっ!!』
俺が声を荒らげると高木は驚きと疑問の表情をしていた。それから高木は諦めたのか荷物を持って帰っていった。俺はその場に崩れ落ち、拳をブルブルと震わせた。どうせなら、「悪い子」のままでいてくれよ…何で、俺なんかに優しくすんだよ。あいつが一番憎いはずなのに、少しでも心を許してしまいそうになった自分が一番憎かった。
コメント
2件

最後の今國でちょんまげを思い出した

タボキンがイチオシだったけど、、、アリだな