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夜の静寂が骨川家の豪邸を包み込み、スネ夫は自室のベッドで浅い眠りに落ちていました。昼間の出来事に対する罪悪感と、発覚への恐怖に苛まれ、うなされるような眠りです。しかし、深夜、窓の鍵が静かに外されました。月明かりに照らされて部屋に侵入したのは、昼間の被害者であるはずの静香でした。彼女の瞳には、昼間の絶望とは異なる、どこか虚ろで、それでいて執着に満ちた熱が宿っていました。
スネ夫が異変に気づき、薄目を開けたときには、すでに静香が彼の上にまたがっていました。彼女は無言のまま、スネ夫のパジャマに手をかけます。スネ夫は恐怖で声も出せず、ただ金縛りにあったように彼女を見つめることしかできませんでした。
「スネ夫さん……」
静香の震える声が、暗闇に響きました。それは許しでも憎しみでもなく、壊れてしまった心が行き場を失い、自分を傷つけた張本人に依存しようとする、歪んだ自己防衛の形でした。彼女は自ら、昼間に奪われたものを、今度は自らの意思で取り込もうとするかのように、スネ夫の身体を自身へと招き入れました。
結合の瞬間、スネ夫の脳裏を駆け巡ったのは快楽ではなく、言いようのない寒気でした。自分が犯した罪が、静香という少女の純真さを完全に作り変えてしまったのだという事実。彼女の身体が自身の重みで沈み込むたび、スネ夫は自分が彼女を「壊した」ことを肉体的に突きつけられました。
静香は、スネ夫の胸に爪を立て、激しく、そして悲痛に腰を振りました。彼女の頬を伝う涙は、スネ夫のシーツを濡らしていきます。この行為は、愛でもなければ、単なる復讐でもありませんでした。それは、加害者と被害者が、地獄の底で互いの存在を確認し合うような、救いのない儀式でした。
夜が明ける頃、二人の間には、もはや言葉で修復できるような関係は残っていませんでした。スネ夫は、自分を襲った静香の体温を感じながら、これから一生、この歪んだ絆から逃げられないことを悟り、絶望の中で天井を見つめ続けました。