テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
曲流しながら読むと気分上がるのでオススメします
続き
・
・
・
kyng side .
「っだあーー!疲れた!」
「ガチ、もう頭働かねぇ」
「それいつもと変わんなくね?」
「だる、お前。普通に頭いいのが腹立つ」
「褒めてもなんも出ないけど?」
「求めてねーよw」
床へ乱雑に投げられた身を返して綺麗な夕焼け色の瞳を覗く。蛍光色のメッシュが、今はやけに目に優しい。
(俺らっていつまでこうしていられんのかな。)
ふと、そうやって虚しくなる時がある。
コイツが俺の背中に勝手に乗ってきて、なるがままに歩んできたけど、この先どうしたいかなんて全く考えてないし。でもなんとなく、コイツ…ライはデカくなんじゃねぇかなって。
その時、俺が傍に居るかっつわれたら分からん。俺は別に有名になりたいわけでも人気になりたいわけでもない。ただ好きな事やって人生の暇を潰してるだけ。俺らのした事がライの人生の踏み台になれば、今はもうそれでいい
ゆっくり、目を閉じる
オレンジの夕日に部屋に包まれた部屋の中で、そっと意識を手放した
inm side .
「ロウ、ローウ。こやなぎー?」
なんだ、コイツ。嫌に見つめて来ると思えば寝やがって。
「しっかたないな…」
重たい腰を上げて、これまた雑に投げられた歌詞のサンプルを拾ってまとめる。
「…の、青春…♪」
さっき連ねたばかりの歌詞を口ずさむ。なかなかいいじゃん、てか俺ら天才じゃね?って思うぐらいには上出来。
(メジャーデビューとか…)
なんて、夢のまた夢だと分かってるけど。いつかコイツと同じステージで、コイツの曲で歌いたい。俺の夢。
今日散らかした分は片付けた。さて、あとはこの夕陽とミスマッチな頭の男を起こすだけだ。
「ローウー!!起きて!!!」
少し乱暴に揺さぶれば、眠りの浅かったんであろう小柳は顔を顰めながら起き上がった。
「…ねんむ。何、もう帰んの?」
「だって、もうやる事ないじゃん。お前眠そうだし」
「おー…おけ。俺鍵閉めるから先帰ってて」
「はあ?お前二度寝する気だろ。ダメ、起きろ」
「…うい」
依然としてグチャグチャに広がったまんまのロウの荷物。まぁ俺は片付けして帰る準備万端だけど。適当にグシャグシャと物を突っ込むロウは少し珍しい。あいつ意外と几帳面だし。疲れすぎだろ
「ん」
「帰りコンビニでも寄る?」
「今日財布忘れた」
「バカ。」
「うるせー」
ガチャ。と鍵を閉める音とロウの足音が重なる。
俺って、アイツと肩並べられてんのかなぁ
なんとなく、俺とロウはどこか違う気がする。人間として違うのは当たり前なんだけど、そうじゃなくって。仲間として見られてないような、そんな感じ。
「先行くなって」
「数歩だろって」
「へーへーそうですか」
俺よりも長い足で先に進むロウの背中を、小走りで追いかけた。
1番書きたい話は多分次でかきます
883