「どうしたの、類?」
「いや、なんでもないよ」
こんなに、瑞希は…
「類……?」
苦しんでいたのかい───?
「類?」
なら、僕はどうして気がついてあげられなかった?
あの時からそうだった?
ただ分からなかっただけ?
いや───
「類ッッ!!!」
分かろうと、しなかっただけなのかもしれない───
パタン
僕の意識はプツンと途切れた。
「類…」
類が転校してしまってから2年。
まさか会えるなんて思わなくて。
ポロポロ
「うぅっ…類……」
「起きて…」
類が倒れてしまった。
どうしたらいい?
救急車?
家に連れていく?
ああ、もう───
終わりなのかもしれないなぁ……
「バイバイ……また会えて嬉しかったよ…」
ここはどこ?
真っ暗で何も分からない。
倒れたはずなのに。
ここはどこなんだ?
「バイバイ……さようなら…」
瑞希の、声…?
「瑞ッッ希…」
上手く喋れない、動けない。
これは一体…?
まるで誰かに───
縛られているみたいだ____
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