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注意
主が書きたいものを書いてます。
なんでも許せる方のみお進みください。
鬼滅の刃の主要人物達はほとんど出ません。
「………はぁ、はぁ。今日も世界は平和だ。」
木に身を隠しながら一人の青年が顔を覗かせている。
その目の先には、三人ほどの少年達が仲良く遊んでいる。
青年は顔を緩め、にまにまと笑っている。
傍から見たら不審者である。
少年達が遊んでいる姿を見ている青年の頭に烏が飛んで来る。
「カァーッ!カァーッ!アキナァ!任務ダァーッ!」
烏はそう叫ぶと青年の頭を突く。
アキナと呼ばれた青年。
髪の毛の一部が赤と白に染まっており、白ベースに丸い円の赤や青、ミント色の模様の羽織りを羽織っている。
腰には刀が一本。
鬼を倒すための刀だ。
彼は政府非公式の鬼殺隊の一員である三枝明那。
「痛い!痛い!分かったってばぁ!」
三枝は頭を突く烏を捕まえようと手を伸ばす。
三枝と烏が激しく戯れる構図が出来上がっている。
三枝が烏を捕まえ、道を歩き始める。
一人と一匹はお互いに疲れた顔をしている。
道を歩きながら三枝は烏に任務の内容を聞いた。
ここ最近、ある村で人の死体がよく道に転がっているという。
昼間は無かった死体が夜が明け、朝になると現れるらしい。
どの死体も肉が食い荒らされていて鬼の仕業であることは間違いない。
村へ向かって歩き続けるが、なかなか村へ着かない。
村が見えはじめてきた頃には、オレンジ色の世界になりはじめて来ていた。
「とりあえず今日は、見回りするか。」
三枝は村に続く道を歩いている。
すると人の声が聞こえてきた。
「だから!私は湊が他の人と話をするのは嫌なの!!なんで分かってくれないの!?」
女の子の甲高い声が青年の耳に入る。
三枝が歩いている道の少し先で二人の男女がなにやら言い合いをしていた。
髪の長い女の子と灰色のような髪の毛の青年だった。
村への道はこの道しかなく三枝は気が重くなった。
どうしようかと三枝が悩んでいると女の子が青年の頬を叩いた。
そして女の子は横の林へ走って入ってしまった。
三枝は立ち尽くす青年に駆け寄った。
「だ、大丈夫ですか?あの、その…。」
話しかけたはいいもののなにを話せば良いのか分からなくなる三枝。
「あー、恥ずかしいとこ見せちゃいました…。すいません。」
青年は頬を赤くしながらも笑っている。
「あ!俺、三枝明那って言うんだけど…。怪しいものじゃなくて。最近起きている死体の事件について調べてて。」
しどろもどろになりながら三枝は話す。
そんな三枝の話を頷きながら青年は聞く。
「なるほどぉ。確かに最近村の人たちは騒いでるっすね。ちょうど昨日はこの林の中で見つかって。」
青年は横の林を指差す。
ついさきほど女の子が入って行った林だ。
三枝は「まじか。」と心の中でつぶやく。
「あ、ようこちゃん大丈夫かな。探さないと。」
青年は林の中へ入ろうとする。
三枝は入ろうとする青年の手を掴む。
辺りは暗く、鬼が動きはじめる時間だ。
「も、もう暗いし俺が探して来るよ!俺こう見えても強いから、何か来ても大丈夫だし!」
三枝は必死に青年を止める。
青年はキョトンとする。
「そ、すか。でも…。」
青年がしゃべりかけたその時だった。
キャァァァァ!
林の中から悲鳴が聞こえた。
「ようこちゃん!」
青年が林へ入ろうとした瞬間、それを三枝が止める。
「君、名前何て言うの。」
三枝の問い掛けに青年は混乱する。
悲鳴が聞こえそれどころではないのだ。
しかし、青年を止める三枝の力は強くびくともしない。
「不破湊…。」
不破と答える青年に三枝は静かに話した。
「おけ、不破君、俺がようこさんを見つけるから君は村に戻るんだ。」
三枝はそういうと不破から手を離し、ものすごいスピードで林の中を駆けていく。
不破は少しの間その場で立ち尽くした。
何が起きているのか理解に手間取った。
三枝の言葉通り村へ戻ろうとした。
しかし、不破はきびすを返して林の中へ走り出した。