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「いた。会社の駅には変な虫がいた。俺の腕くらいには長くて、電気コードくらいの太さの虫だ。先端だが尻だかに針みたいなもんをもってて、壁を 這(は)ってた」
「襲ってはこなかったのか」
「エントランスではな。その先では多分」
「多分?」
金髪は視線をそらした。
「多分ってどういうことだ」
「知らねえよ。俺はエントランスから出てねえ。出て行ったのはスーツとおっさんとおっぱいだけだ」
三人が、エントランスよりも先へと進んだ。
「出発 間際(まぎわ)にスーツが戻って来た」
「なんでスーツはそんな危ない所に行ったんだ」
やっぱり前の駅でも情報がどうのこうのと言ってたのだろうか。金髪はちらりと俺の顔を見あげてから再び視線をそらす。その態度に思わず声を荒げようとしたとき、さっちゃんが「頭痛がするって言ってね」と声を出した。
振り返ると、 *****************
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