この作品はいかがでしたか?
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⚠️注意⚠️
この物語は、特定の国を批判する、戦争賛美などの意図はありません。
※アメリカ主人公
※BL要素❌
※雑
※深夜テンション
これらがいい方は本編へ↓
アメリカ『ゲホッゲホッ……ゴホッ…ッはー…』
咳をしながらベッドに横たわる大国アメリカ
どうやら風邪をひいたらしい。
アメリカ(…くそ…なんで俺が……とりあえず誰かに来てもらわないと……)
アメリカはイギリスのもとを独立してから1人暮らしなので、誰でもいいから1国来て欲しかった。
そんな彼が開いたのはとあるメールアプリのグループ。そこに1文だけメッセージを送った。
USA かぜひいただれかへるぷ
アメリカはそれを送ると、スマホからなる通知音を無視して深い眠りについた。
アメリカ『………ん………』
汗をかいた不快感で目が覚める。
今何時だと時計を確認しようと思い首を横に動かす。
すると
イギリス『…あら、アメリカ。起きましたか。』
自分の親、イギリスが椅子に座って紅茶と読書を嗜んでいた。
アメリカ『…は、なんで、親父が、ここに……ゴホッゲホッ』
アメリカは見ただけでは納得できず、疑問を口にする。
1番来ないだろうと思っていた奴が、今目の前にいるなんて。……幻覚だろうか。
…もしかして、心配して__
イギリス『なんで、と、言われましても…貴方がグループの方に連絡したのでしょう?その中で私が選ばれただけですよ。』
ちら、と一瞬アメリカを見て、あとは本に目を移して話すイギリス。
アメリカ『……そ、うか…ゲホッゲホッゲホッ…ッ』
少しでも自分を心配して来てくれたんじゃないかと思った自分が馬鹿だったと、そう思いながらもう一度眠ろうとした時。
イギリス『……そういえば。』
イギリスが口を開いた。
イギリス『貴方、汗かいてますね。着替えたらどうです?…ついでに冷えピタも変えましょうか。』
着替えとタオルはそこにありますよ、とも伝える。
アメリカ『…え、…あ、ああ…』
突然のことに熱を持った頭は追いつかないが、とりあえず言う通りにした。
一通り着替え終わると、ずっとこちらを見ていたイギリスが冷えピタをもってアメリカに近づく。
イギリス『冷えピタ貼りますよ。』
アメリカ『…え、いやそんくらい、自分ででき、ッゲホッゴホッゴホッゴホッ………っつめた…』
頭がひんやりしたことで楽になった。ほんのちょっとだけ。
イギリス『…さ、早く病人は寝なさい。私はまだ貴方の部屋にいるので、何かある場合は声をかけてください。』
アメリカ『……はぁ?!そしたら俺の風邪がッ伝染る、だろッ?!…ッゴホッゴホッゴホッゲホッゲホッケホッケホッ』
イギリスの言葉に驚いたアメリカは、思わず大声を出してしまった。
イギリス『………貴方は私をなんだと思っているんですか。私は(元)大英帝国ですよ。貴方の風邪なんかうつりません。……だから』
イギリス『お前は人の心配なんかしてないで寝てなさい。』
イギリスの言葉は、今の、アメリカの心には刺さった。
アメリカ『……Thank you.』
イギリス『…You are welcome.』
そして再度、アメリカは深く眠った。
数日後。
アメリカの風邪が完全に治った日。
イギリス『では、私はこれで帰りますので。』
イギリスは、自分の役目は終わったと言わんばかりに、そそくさと帰り支度を始めた。
アメリカ『あぁ、……なんか、ありがとな。』
そんなイギリスに、アメリカは感謝の言葉を送る。
イギリス『いえ。これも紳士の務めですので。』
スラスラと言葉を並べるイギリス。…そういえば、聞きたいことがあったんだった。
今にも玄関から出ていきそうな彼をアメリカは呼び止めた。
アメリカ『……なぁ、親父。』
イギリス『…はい。』
アメリカ『どうして、あんな優しかったんだ。』
他の人から見れば変な質問に見えるかもしれないが、アメリカにとってこれは重要だった。
幼少期の頃はあんなに厳しかった奴が、今になって優しさを振りまくなど、おかしいと思ったのだ。
もしあの頃を反省してるなら、ちょっとは、見直しても__
そんな事を考えていると、イギリスは後ろを向いたままぼそりと呟いた。
イギリス『……貴方だから…』
アメリカ『……は?それって__』
イギリス『貴方が病人だったからですよ?なんですか、変な妄想でもしました?(笑)』
アメリカ『………💢』
ダメだ、こいつ。本気で悩んだ時間が無駄になった。
…やっぱり……
アメリカ『お前なんか大嫌いだっ!!💢』
イギリス『ふふ笑、知ってますよ。』
終
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