テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
1件
頑張れお前ら!
緑谷出久がパニック障害を患って居ます。
それを許せる方だけ見てください。
→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→→
翌日、A組の数人は、放課後に緑谷の様子を見に病院を訪れた。
廊下を歩き、処置室の前に差し掛かると——
「なんで……なんで守らなかったんですかッ!」
先生の怒鳴り声が、廊下の壁に響き渡る。
声の主は、いつも冷静な病院の医師だった。
しかし今は、額に汗をかき、拳を握りしめている。
「相澤先生! 出久を守ってくれるって言ったじゃないですか! どうしてこんなことに——!」
相澤はゆっくり振り向き、深く息を吐いた。
「……俺は守ってる。……今も守ってる」
先生の視線は鋭く、言葉は止まらない。
「守ってる? 道路に飛び出して車に撥ねられたんですよ!? 意識も危うく、呼吸も荒れて……」
その声に、A組は息を呑む。
轟が軽く腕を組み、爆豪は拳を握り締める。
「……俺たちも、守れてなかったってことか……」
相澤は沈黙したまま、緑谷の病室の方向を見つめる。
「……現場で俺一人じゃ限界だった。お前らにだってできることがあったんだろう」
その言葉に、A組の目がそれぞれ痛く光った。
怒りと悔しさ、そして守れなかった罪悪感——。
「……次は絶対に、全員で守る」
爆豪が低く、でも決意に満ちた声で言った。
相澤はわずかにうなずき、拳を軽く握る。
「……ああ、次は絶対に」