私達は……翼を持つ者を受け入れなかった。
私達の世界にはもう必要ないのだと切り捨てた。
そうして、この世界に迷い込んだ少女は……居場所をなくした。
自分の居場所を作るため、必死にもがく。
翼は成長を続け、やがてそれは全身を覆うまでに成長する。
その頃には、彼女の体は限界を迎えていた。
彼女が生きるためには、翼の力に頼るしかなかったのだ。
だがしかし、そのせいで彼女は死んでしまったのだ! この世に救いがあるとすればそれは、 彼女を救えなかったということだけだ!! 彼女は死してなお、生きることに執着していた。
そして今も、死にきれずにいる。
だから、こうして生きている。
生きてさえいれば、いずれ救われることもあるはずだから。
どんな手を使ってでも生き延びようと必死なのだ。
彼女は、決してあきらめない。
彼女が諦めない限り、 きっといつか、報われる日が来る。
そんなことを言いながら、結局、 自分も諦めずにいたではないか。
諦めなければ、必ず夢は叶うと信じた。
そして、それが今、目の前にある。
自分は、ついに辿り着いたのだ。
「夢見る少女じゃいられない」
「わたしたちは、もう子供じゃない」
「夢見た明日に向かって、歩き出そうよ!」
たとえ、誰になんと言われようが構わない。
自分の信じる道を、突き進むのみ! しかし、それは正しい道なのか? そんな疑問を抱くこともなく、ひたすら前に進む。
だが、その先にある未来とは一体……!?
「愛」「恋」「友情」「家族」「絆」「幸せ」「裏切り」「絶望」「悲しみ」「死」「生」「喪失」「後悔」「罪」「罰」「正義」「幸福」「不幸」「復讐」「償い」「報奨」「許し」「赦し」「贖罪」「救済」「再生」「希望」「夢」
この世には様々なものがある。
だけど、僕にとって大事なものはたった一つしかない。
君さえいてくれれば、僕はそれで良かったんだ! ただ、一緒にいたかっただけだったんだよ!!
「愛してる」という言葉を信じてもらえない悲しさ。自分の言葉では、想いを伝えることができない虚無感。
「好き」とか、「恋しい」、「可愛い」と言ったところで、所詮は他人同士だろ? そんなことじゃ伝わらないことだってあるさ。
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