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いつもの事務所。
だったはずなのに…………
「僕と付き合ってくれないか」
は????
いや、どうなってる!?!?
**
4月1日 探偵事務所
いつものように事務所に来るともうそこにそいつはいて、なんともないような顔で仕事をこなしている。
「……おはようございます」
無視されることを覚悟で言った。
無視される理由は仕事に熱中しているからだ。
いや、こっちが話したことなんてこいつにはなんとも思ってないだろう。
「…ああ、君か。おはよう」
今日は返事が来た。
「…珍しいですね。明日は雪でも降るんですかね」
皮肉を言った。いつもみたいに。
………いつもは返事を返してくれないのに、なんで今日だけ返事を返してくるんだよバカ!!!
「それは言い過ぎじゃないか?」
「じゃあなんで早く返事を返したんですか」
じとー…と音が鳴りそうなぐらいの目で見つめる。
そして顔をそらした。
「…………仕事に熱中していなかった。…まだ」
「はぁ???」
言い訳が苦しい。
こいつは仕事を始めたらすぐ周りが見えなくなり、
それだけに熱中するようになる。
まあ、いいことなのかもしれないが。
「…そんなことはどうでもいい。」
「よくないです」
「どうでもいいとする」
はぁ、と長い長い溜息をつく。
私は席についてPCを立ち上げ、さっさと仕事を始める。
ダン、ダン、と苛立っていることがわかる打ち方だった。
「…壊れても知らないぞ」
「この程度でPCは壊れませんので」
今度はそいつがため息をつく。
「君は昔からそうだったな。」
「は?その昔からそうだったなって言うのやめてくれます?
大体なんであんたが私を理解してるんですかぶん殴りますよ」
愚痴を早口で言う。
ずっとそのもやもやが胸につっかえていたから。
「理解している、か。僕が君を理解するのはしたらいけないことかい?」
「ええ、そうですが?」
当たり前でしょう、というような口調で言う。
こいつは、嫌いで、ずっと嫌いで、殺してしまいたいほど嫌いだが、こういう風に、
隣にいるようになって一緒にいることを心の中では許している気がする。
(まあ、そんなことありえないか)
月翳
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月翳
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5ihun@nrkr厨
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コメント
1件
うわっ、第1話から急展開すぎる…!「僕と付き合ってくれないか」って、いきなりすぎるでしょ😂 しかも冒頭の「は????」にめっちゃ共感した。 普段は仕事に夢中で返事もしてくれないやつが、今日だけ返事してくるって、なんか怪しすぎるよ〜 でも「心の中では許している気がする」ってとこ、すごく切なくて好き。 続きめっちゃ気になる!💭