コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
そんな日から数ヶ月が過ぎ今日はテストの日
香澄)(えーっと……)
テスト用紙にどんどんと器具の名前やスイーツの材料…歴史を書き連ねていく
テスト後
香澄)終わったぁー!!!
魅花)かすみぃー!!!
香澄)うるさい……
魅花)テストが……テストがァ…
香澄)ん?なに?終わった?白紙?
魅花)そーだよぉ!!
香澄)おつかれ〜それじゃ私少し出るから〜
泣きつく魅花を引き剥がしすたたた〜と教室から出て中庭に向かい少し休憩していると電話が掛かってきた
香澄)んぁーい
電話に出るとクロの声が聞こえた
クロ】オジョーサン今日空いてる〜?
香澄)今日?別になんにもないけど…
クロ】渡したいもんがあるんだけどさ
香澄)今日?何にもないよね?ていうかクロだけ来んの?
クロ】ちゃんと他の奴らも来るけど高校生組はしばらくお預け〜
香澄)??ドユコト?
クロ】ヒミツ〜
ブツッ
香澄)はぁ?え、ちょ……切られた…え、あいつなんなん?
一体何をしたかったのか……それは私が部屋に戻りいつもならとっくに帰っているであろうスガさんを待っている時だった
香澄)えーっと…ここは……
\ピンポーン/
香澄)スガさんかしら…でもあいつ鍵もってるし……宅配頼んだっけ…
頼んだかなぁと振り返りながらドアスコープを覗くとクロ達がいた……そしてそこには何故かスガさんもいた
香澄)なにしてんの?鍵もってるでしょ?ていうか全員持ってるよね?なにしてんの?え、本当に何してんの?(ド正論)
夜久)両手ふさがってんの〜開けろ〜!
香澄)はぁ〜?
カチャッガチャ
鍵を開けて扉を開けると何故か皆さんキチッとした服を着て何故かバラの花束…と、小袋……
香澄)……どーした?
キョトンとしていると北が「まぁ…大切な話?的な?」とあまりにも曖昧な返事が返ってきたから取り敢えず社会人組を部屋に入れると何故か正座
香澄)お、お前ら……本当にどうした?
何とも言えない顔をしているとクロが小袋の中から小さな箱を取り出してきた
香澄)え、っと……おみゃえらほんとうにどうした?
クロ)……香澄
香澄)は、はい…
クロ)えっと……こ、婚約……して、クレマセンカ?
香澄)……はい!?
クロは顔を真っ赤にしながら箱の蓋を開け指輪を見せてきた
香澄)こん、やく…!?
クロ)こ、高校生組が卒業出来たら結婚して欲しい!
香澄)へぁ!?
クロ)俺たちはマジだ、なんなら指輪の費用はちゃんと俺達の共有の銀行に入れて貯金してある!
香澄)え、ぁ……えーっと…(め、目がまじだ…やばい……断れない…いや、断る必要なんてない……うん、ない…)
香澄)……分かった
全員)!!
香澄)よろしくお願いします
力無く笑い「お願いします」と言うと全員が抱き着いて来た
香澄)ちょッま、折れる折れる!
木兎の背中をベシベシと叩いて「離れろ〜!」と言うと木兎は渋々離れ「指輪!着けてくれよ!」と言われ木兎が指輪を差し出して来たから渋々指輪をはめると宝石がキラキラと光っていて綺麗だった
香澄)……ありがと
んへっと笑うと木兎がまたギューッと抱き着いて来た
香澄)ちょッ苦しいって
木兎)すげぇ嬉しいから!
香澄)わ、わかったわかった嬉しいのは分かったからァ……クロぉ…
木兎の腕から逃れようとしたら腕を抑えられムギューっと抱き締めてきた
香澄)ぼ、木兎ぉ……分かった、わかったからァ
下りている木兎の頭を撫でるとチュッチュッと唇や頬にキスをしてきた
香澄)んぅ〜…ちょッダメだってあ、こら!服に手を入れるなぁ!
木兎)ダメか…?
香澄)だーめ!我慢して?お願い
上目遣いで木兎にお願いをすると木兎は渋々離れた
香澄)ありがと、あ……でもそうなるとお祝い事なのに私なんにも用意してないや…
財布を取り出し「焼肉でも行く?」と聞くとクロが大きい箱を出してキョトンとしていると箱の中からケーキが出てきた
香澄)ケーキだけじゃ物足りないでしょ?だからケーキは後で!私が奢ってあげるよ焼肉!
木兎)肉〜!!
香澄)(ちゃんと貯金しておいて良かった…)
カバンの中から通帳を出すとしれっと300万位残っていた
香澄)よし!行こっか!
クロ)焼肉〜!
香澄)はいはい笑(……行く途中で銀行からお金下ろそ…)