テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
141
361
『最低で最悪の失恋。』
あの人は、優しくて残酷だ。
邪魔でも突き放せないあの人の優しい性格が、却って私を傷付ける。
受け入れないなら突き放して。諦めさせて。
こんな汚れた私。保ちたくなんてないんだから。
あの人はあの子に夢中だから、こんな私の気持ちに気付かない。
気付こうともしない。あの人の視界に、私は入っていない。
あの子と同じ土俵にすら立てていない。
そんな私に、勝てる要素はひとつも無い。
出会わなければよかったものを、
でも、頑張れば会える距離に居たから、頑張ってみたくなっちゃったの。
その時は知らなかった。あの人があの子に恋してたなんて、
知っていたらこんな事しなかった。
あの子は鈍感だから、あの人の気持ちに気付いてない。
そんな王道鈍感ヒロイン。王子様を待つだけの存在になんて、
“負けたくなかった!”。あの子から相談を受けた時。心臓が締め付けられる様な、
そんな感覚に襲われたの。私の気も知らないで、「あの人から好かれてるかも」
なんて。
『ふざけないでよ!!』
『あの人が何年間アンタに恋してたと思ってんの?。
そんな事にも長い間気付かないで、優しいあの人の努力踏み躙って、
なんでアンタなんかが選ばれんのよ!』
暴れだしそうなモノを抑えて、我慢して。必死にもがいて、無理だと知ってるのに、
アイツなんかに負けたくなくて、一滴も無いような希望を手繰り寄せて!
あぁ、無様。ホントに無様。
もう。とっくに終わっていたモノを……
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!