テラーノベル
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ヒーローを志す1人の少女緑谷出久は母親と2人で平和に暮らしていた。しかし母親の死をきっかけにヒーローという存在と無個性を否定する超人社会に絶望することとなる。そんな彼女に救いの手を差し伸べたのはヒーローとは真逆の存在、ヴィランである実の父親AFOであった。彼女はヴィランとしてこの超人社会を壊すことを誓う。死柄木弔と共にヴィラン連合の一員として、またはヴィラン専門の裏の情報屋「黒兎」として着々とその準備を進める中、偶然オールマイトと邂逅し彼の言葉によってまたもや超人社会に絶望することとなりオールマイトにも深い恨みを持つことになる。オールマイトが来年から教師をつとめる雄英高校に入学しヒーロー候補生として信頼を勝ち取ったうえで裏切ることこそこの超人社会への最高の復讐だと考えた緑谷出久は雄英高校に内通者として潜り込むことを決めたのであった。
そこから1年は早かった。僕はまず戸籍の偽造から取り掛かった。新しい偽名を決めるにあたって弔くんが「志村華」っていうのは?と言ってきたのでそれは何が元になっているのか、と聞いたら「俺の姉貴。記憶はないけど」だそうだ。弔くんがお父さんに拾われる前の事は弔くん自身も僕も知らない。お父さんいわく、弔くん自身が思い出すのを待っているのだそうだ。それに志村という苗字はオールマイトに何やら関係が深いらしく「きっと面白いことになるよ」とお父さんはニヤニヤしながら(といっても顔はオールマイトとの闘いでほとんど潰れてしまっているのだが)言った。僕の作り上げた「志村華」という人物は赤ん坊の頃に児童養護施設の前に捨てられ、その施設にそのまま引き取られ、地元の公立小学校と中学校を卒業。中学卒業と共に施設を離れ、奨学金に頼りながら雄英に通う少女という設定にした。その児童養護施設というのもドクターが表の顔を使って運営しているものの1つであるから偽造工作は完璧だ。
僕の本当の名前、緑谷出久という人間は表向きには母親の死後、児童養護施設に引き取られその後養子に出されたが、その里親がヴィランの襲撃にあい、里親は死亡。その時緑谷出久は遺体が見つからず失踪扱いになり警察が公開捜査を行った。が他に親族もおらず痕跡の何一つ掴めない1人の少女の捜索などあっという間に打ち切られ一時は全国ニュースになったとはいえ僕のことを覚えている人などほとんど居なくなったといってもいい。
だが念には念を入れて僕は自分の容姿を変えることにした。個性「七変化」髪と瞳の色を自由自在に変えることが出来る個性。僕は顔面そのものを変える個性「変貌」を使おうとしたんだけどお父さんが「出久はせっかく可愛い顔をしているのだから変えないでくれ」と言うし弔くんも「先生の言う通りだ」というような顔をして全く味方してくれなかったのでこの個性に妥協した。七変化の個性で僕はお母さんから引き継いだ緑の瞳と髪を赤く変えた。まず僕が緑谷出久だと結び付けられる人間は居ないだろう。
だが雄英志願者の中に気になる人物が1人。
『爆豪勝己』
「知ってるか?出久てのはデクって読めるんだぜ!それでデクっていうのは何にもできないやつのことなんだぜ!」
「無個性のくせにヒーロー気取りか?デク!!」
僕がまだ母親と暮らしていた頃、近所に住んでいたいわゆるガキ大将である。個性は「爆破」。ヒーロー向きの強個性持ちで、ことあるごとに無個性の僕を馬鹿にし、僕にデクという蔑称をつけた張本人である。
無個性だからヒーローにはなれない
と僕を否定した最初の人物。
彼が居るとは驚いた。人の心を踏みにじっておいてヒーローになりたいだなんておこがましい。君がヒーローを目指すというのなら僕はその気持ちを踏みにじり返そうではないか。試験を突破し雄英に入学した暁にはオールマイト共々君に地獄を見せてあげる。
君も僕のこと忘れてないよね?かっちゃん
雄英試験当日
筆記問題は事前に裏ルートで入手していたとはいえ高校受験なんて大学までの勉強を終えている僕には簡単だった。
出久「次は実技か……」
これも入試形式は既に知っていた。大きいだけのおじゃま虫、ゼロポイントヴィランには関わりたくないものだ。それに加えてレスキューポイントという審査員がつける物があるが……
出久「この入試形式だと殺傷能力や捕縛能力のある個性が有利でサポート系の個性や人にしか効果のない個性は不利…。有能な卵を取りこぼしてないのかな?雄英。」
プレゼントマイク「はい、スタート!」
レスキューポイントなんていう不確実なものに頼る気はない。突然の開始に戸惑っている受験生をよそに僕は走り出した。
個性を発動させてロボットを破壊していく。
僕の個性は個性創造。
自分自身が分析した個性ならば何時でもその個性因子を体に創造することができる。だが、この個性は僕の最大の秘密。もちろんこれから関わるであろう雄英高校の人間には今創造した「筋力増強」、この個性が僕の唯一の個性であると思わせる。筋力増強にした理由はただ1つ。オールマイトに目をつけてもらうためだ。1年前、僕はオールマイトとたまたま出会いそして否定された。無個性ではヒーローになれないと。僕の唯一の憧れ、オールマイト。どんなにヒーローに絶望しようとこの超人社会に絶望しようと彼だけは違うと心のどこかで思い続けていた。でもそれは違った。彼も結局は個性でしか人を判断出来ない、この個性で成り立つ超人社会の癌に過ぎなかったのだ。無個性だと思われていた僕には実は個性があって、その個性はこの歪んだ超人社会を壊すには十分すぎるものだった。この超人社会をただ壊すつもりはない。ヒーローという名の偽善者達の信頼を完全に地に落としてから全て壊す。そしてその光景を平和の象徴であるオールマイトには目の前で見てもらう。1度は無個性でヒーローにはなれないと哀れんだ少女が雄英に入学しその後頭角を現してきたと思ったら最後に裏切る。まさに最高のシナリオではないだろうか。
この筋力増強の個性を見つけたのはたまたまだった。この個性の持ち主は建築関係でその個性を材木の運搬に利用していた。ヒーローに向いている個性。でも持っている本人はヒーローには興味なかった。
出久「望む人間に望んだ個性が来たらいいのにね。」
そんなことを呟きながら僕は目の前のロボットをまた一体、また一体破壊していった。
出久「今ので80ポイントかな」
その時、向こうの方から騒ぎ声が聞こえてきた。
受験生「逃げろ逃げろ!!」
受験生「まずいって!!死ぬぞ!」
ゼロポイントヴィランが姿を現したのだ。
出久「立ち向かうメリットなし。僕も逃げよっと」
???「アイタタタタ……」
出久「!!」
一人の少女が瓦礫の下敷きになっているのが見えた。
他の受験生は彼女が倒れてるのに気づいてはいるが見て見ぬふりをしている。自分の入試結果の方が大事なのだろう。点数にならないゼロポイントヴィランからさっさと離れて他のヴィランロボットを探しに行く方が確かに効率的だ。だがゼロポイントヴィランは着実に彼女に向かって近づいている。このままでは彼女が危ない。
出久「やれやれ、ヒーロー候補が情けないね」
ヒーローとは誰かの為に綺麗事をするお仕事だろう?
そんなことすらも出来ない人間はヒーローにはふさわしくないと僕は思う。ヴィランの僕が言えることでは無いけど。
出久「目の前で人が踏み潰されるのはちょっと寝覚めを悪いし、ここで目立っとけば審査員評価のレスキューポイントにも繋がるかも…………ね!!!」
個性筋力増強を足に発動させて飛び出す。
そのまま……
出久「SMASH!!!」
ドガーーーーーーーン!!!
大きな音を立ててゼロポイントヴィランは崩れ去っていった。
受験生「なんだアイツ!」
受験生「あのゼロポイントヴィランが一瞬にして粉々に!!」
出久「不味い、着地考えてなかった。」
ここで役に立つ個性は…ええっと…でもここで派手に個性を使うと個性に2個持ちだとか騒がれるだろうし自然な感じで使える個性は……などと考えているうちに地面はどんどん近づいていた。
???「えい!!!」
バチーン!!
突然瓦礫の下敷きになっていた少女に叩かれた。
出久「!?」
???「解除!!」
一瞬、僕の落下速度が緩まった。彼女の個性だろうか、ともかく、僕は怪我ひとつなく地面に着地できた。
???「助けてくれてありがとう……」
出久「いや、僕は……」
プレゼントマイク「終了ーーーーーー!!!!」
???「あ!試験!終わっちゃった……!!ごめんなさい、私のせいで時間取られちゃったよね!!」
出久「いや、大丈夫、それより君に怪我がなくて良かった。僕の点数は気にしないでいいよ。」
彼女のことはこの後すぐ見回りにきたリカバリーガールに任せて僕はその場を去った。彼女はああ言っていたがこの点数なら落ちることは無いだろう。特に他に問題もなく試験は終了し僕は直ぐにアジトに帰った。
???「名前……聞き忘れちゃったな。あの子も受かってるといいな……」
ー審査員室ー
「いやー!彼女素晴らしいね!」
「このパワー、オールマイトにも匹敵するのではないですか?」
「ヴィランポイントもそうだけど、レスキューポイントも文句なし、今年はレベルが高いね」
オールマイト(心の声)『この少女は……まさか……!!』
彼女の掌で踊らされ始めていることをまだ誰も知らない……
数日後、雄英から結果が届いた。
弔くんと黒霧さんと一緒に見る約束をしていたので直ぐに拠点としているBARへ向かった。
死柄木「来たか!!早く見ようぜ!」
出久「そうなんだけど形的にただの紙じゃないっぽいんだよね……これは……?」
封筒を開けると中から円盤のようねものが出てきた。
黒霧「……なんでしょう?」
出久「映写機……かな?」
ブォン
突如スイッチが入った。
オールマイト(映像)「私がぁぁ!!投影さr((ズガアアアアアアン!!!」
黒霧、出久「えええええ!?!?」
弔くんがまさに光の速さともいうべきスピードで映写機を破壊した。
出久「弔くんんんんんんん!!」
死柄木「おい!なんでこいつが出てくる!平和の象徴様って言うのは暇なのか!」
黒霧「どうするんですか!死柄木弔!結果分からなくなってしまいましたよ!」
出久「だっ大丈夫……!修復の個性を模倣すればこの位……」
死柄木「朝から気分最悪だ!」
出久「弔くんさっき起きたの?今は朝じゃないよ、夜9時だよ」
黒霧「そうですよ、死柄木弔、最近太陽とは真逆の生活リズムを送っていますよ」
死柄木「うるさい!結果は後で聞く!!」
そういって弔くんは扉を通って出ていってしまった
出久「もう!弔くんたら!僕だってこんなやつ本当は見たくないのに……!!」
そう言いつつも出久と黒霧は一緒に映像を見始めるのだった……
凄まじく怨念のこもった目つきで出久は動画を見ていた。
黒霧は思った。まさか動画を撮ったオールマイト本人は自身の映像がこんなにも憎しみのこもった眼差しで見られているとは夢にも思わないだろう……と
結果はもちろん合格だった。それも歴代合わせてトップの成績。
黒霧「ひとまず、良かったですね緑谷出久」
出久「当たり前だけどね!弔くーん!受かってたよー!」
バキバキバキ!!
そう言いながら出久は映写機を握りつぶした。
黒霧は思った。結局壊すんだ……と
ー入学式当日ー
出久「じゃあ行ってくるね!」
死柄木「ああ、ヒーロー予備軍共のプライドへし折ってやれ」
出久「今日はさすがにそこまでしないよ〜」
出久「それにしても広いな〜、扉も大きい、バリアフリーかな?」
今年の入試を突破したヒーローの卵。そしてこれから地獄をみるであろう哀れな学生達は一体どんな人物だろう。
飯田「キミ!足を下ろしたまえ!机の制作者や歴代の先輩方に申し訳ないと思わないのかね!」
爆豪「うるせぇな!端役が、てめぇ誰だ」
おお…早速ヒーローらしからぬ言動をしているね
相変わらずだよかっちゃん。ここまでくると清々しい。
麗日「あ!あなたは!」
後ろに入試の時に瓦礫の下敷きになっていた少女が立っていた。
出久「!!君は入試の時の……!」
麗日「あの時は助けてくれてありがとう!良かった!受かってたんだね!私は麗日お茶子!よろしくね!」
出久「麗日さんこそ、受かっててよかった。私は志村華。これからよろしくね((ニコ」
第一印象が肝心だ。まずはヒーロー科に自然に馴染む。
ここは友好的に。
麗日「華ちゃんね!私もお茶子でいいよ!入試の時から思ってたけど華ちゃんってとってもお人形さんみたいな顔で可愛いね!」
出久「ありがとう。でもそんなこと言われたこと初めてだよ、わざわざお世辞なんて言わなくていいよ??」
麗日「えー!嘘だー!お世辞じゃないよ!その赤色のお目目がとっても素敵だよ!」
出久(心の声)『うーん、弔くんとお父さんと黒霧さんにドクターくらいにしか素顔はほとんど知られてないからよく分からないけど僕の顔ってそんなに整っていたかな??自分としてはそばかすだらけで可愛くないと思うのに……瞳と髪の色を赤にしただけで他の部分はそのままだし……』
説明しよう!緑谷出久は4歳の時からお父さん(AFO)の元で暮らしほとんど人と会わず訓練に時間を使っていたうえに情報屋としての仕事は仮面を着けて行っていたため自分の容姿を客観的に見たことがないのだ!!その容姿はかなり整っているし出ているところはちゃんと出ているぞ!!無自覚!!罪深い!!
飯田「む!君は!入試の時にゼロポイントヴィランを破壊していた!」
麗日との会話を続けているとメガネをかけた少年が近づいてきた
出久「ええっと……君は?」
飯田「僕は私立聡明中学出身、飯田天哉だ!」
出久(心の声)『ターボヒーローインゲニウムの弟。一族は代々のヒーロー一家。彼と有効な関係を築ければいい情報源になるかもしれないとは踏んでいたけどかなり真面目そうなな人間だな。これなら懐柔も簡単そうだ。』
出久「飯田くんね。よろしく!私は志村華。」
飯田「うむ、これから共に切磋琢磨し合おう!」
爆豪「……(こいつどこかで……)」
相澤「友達遊びしたいなら他所へ行け……うちはヒーロー科だぞ」
突然下から声が聞こえた。
一同「「「なんかいる……!!」」」
相澤「はい、君たちが静かになるのに8秒かかりました。時間は有限、君たちは合理性にかけるね」
出久「イレイザーヘッド!?あなたが担任ですか……?」
相澤「ほう、俺を見てイレイザーヘッドだと分かった生徒はお前が初めてだ。そうだ、俺が1年A組の担任の相澤だ、よろしく」
出久(心の声)『イレイザーの個性は有用だと思って前々から研究していたから一目見てあなただと分かったなんて言えないな……』
相澤「早速だがジャージに着替えてグラウンドに来い。体力測定を行う。」
抹消ヒーローイレイザーヘッド。その個性を奪おうと過去にお父さんが動いたこともあったらしい。もちろん僕もその個性を模倣しようと思った。だが彼はアングラヒーローかつ大のメディア嫌いで情報が全く得られなかった。ここで彼が担任になったことは全く幸運だった。この個性の模倣に成功すれば脳無の性能は格段に向上するに違いない。最大限この状況を利用させてもらおう。
そんな担任によって行われた入学早々の体力測定は最下位を除籍するという無茶苦茶なものだったが、筋力増強の個性を使えば簡単に回避できたし、なんなら1位になれた。初日から少し目立ちすぎただろうか?紫のボールが頭から生えている最下位の少年が「そんな……どうしよう……」とガクガク震えていたが除籍は相澤いわく全員の実力を引き出すための合理的虚偽らしくA組は20人で明日からスタートすることが出来たのである。
その帰り道。
オールマイト「そこの!志村少女!少しいいかな?」
出久「オールマイト!なんでしょうか!」
オールマイトに呼び止められるのは想定外だし、本当なら汚物を見るような眼差しで睨みつけた後で中指を立てて応対したいくらいの気分だがここは我慢である。笑顔で……スマイルスマイル……
オールマイト「その……志村少女、君とは1年前……」
出久「!あれですか!覚えてたんですか。」
てっきりこんな無個性の戯言などトップヒーローである貴方様は忘れていると思っていましたよ。
オールマイト「もちろんだ。実はあの後君にあんな言葉をかけてしまったことを後悔してしまっていて……でも君は素晴らしい個性を持っているようだしどうやら今日の体力測定でも1位だそうじゃないか。」
出久「…ご要件はなんでしょうか?」
オールマイト「まずは1年前君に心無い言葉をかけたことを謝らせてくれ。すまなかった。それと疑問なんだが君はどうしてあんなことを私に聞いたのかな?」
出久「ああ……それはですね……」
なんと言い訳しよう
出久「実は僕は個性が出るのが遅かったうえにそれに気づくのもさらに時間がかかったんです。昔からヒーローになりたかったんですけど無個性だから無理だと馬鹿にされてて」
ここまでは嘘は言っていない
出久「それで1回ヒーローになることを諦めたんです。個性があると分かってても自分には無理だって。今は雄英にも受かりましたし精一杯ヒーローを目指すつもりです。でもどうしてもあの頃の思い出が自分の中で重くのしかかっていて……ナンバーワンヒーローであるオールマイトならその気持ちも吹き飛ばしてくれるかなって思って聞いてみたんです。」
オールマイト「そんな思いがあったのか……それなのに私は心無い言葉をかけてしまった。確かにヒーローは危険な仕事だから誰にでもなれるとは言えない。でも私はそれよりも誰かを助けたいという気持ちの方が大事だと思っている。その点で言えば今の君も昔の君も等しくヒーローにふさわしい人間だと私は思うよ。どうか胸をはってヒーローを目指してほしい。」
出久「オールマイト……ありがとうございます。おかげで吹っ切れました!明日からまた頑張りますね!」
オールマイト「!ああ。私の言葉で君が後ろめたい気持ちになっていないかがとても気がかりだったんだ。これから一緒に頑張っていこう!君の個性は私に似ている。何かあったら気軽に頼ってくれ!」
出久「ありがとうございます!それでは!」
オールマイトと別れた後。
出久「筋力増強を模倣したのはやっぱり正解だったな〜。オールマイトも騙せているようだし順調だね。」
『どうか胸をはってヒーローを目指して欲しい』
オールマイトの言葉が僕の頭をぐるぐると回っている。
出久「……今更遅いですよ、オールマイト」
出久「ただいま」
死柄木「おお、出久か。髪が赤いと一瞬誰かと思っちまう。」
出久「あはは、ごめん。弔くんの前では直すね。」
個性を解除する。
死柄木「やっぱりお前はその髪色が似合うな」
そう言いながら弔くんが僕の頭をくしゃくしゃとなでる。
出久「やめてよ、弔くん」
死柄木「嫌だね、お前の髪をモフモフするのが癒しなんだ。」
出久「……僕ペットか何かだと思われてる?」
出久「そんなことより弔くん。あの計画について話をしよう。」
死柄木「ああ、準備はほぼ終わったぜ。生徒と教師の足止め用の駒に、脳無のテストも完了したとドクターが言っていた。」
出久「じゃあ最終確認にうつろう。決行は1週間後、場所はUSJ
ヴィラン連合としてのデビュー戦だ。」
次回USJ襲撃
出久ちゃんの模倣個性一覧!
「水を出す個性」
「命令」
「約束」
「七変化」NEW!
「変貌」NEW!
「筋力増強」NEW!
「修復」NEW!
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