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yan side
血が欲しい
そんなこと思ってしまうのは
俺が遺伝性吸血症だからだ
遺伝性吸血症なんて名前なのに
俺は自分の親は知らない
なんでも記憶が抜け落ちてるのだ
残ってるのは中学くらいからの記憶
だいたい3年くらいの記憶だけで
その時から親はいなかったのだ
つまりほんとに遺伝なのか変異なのか
はたまたこの世のものでは無いのか
俺には理解が出来なかった
吸血症の症状は
とにかく他者の血が異常に欲しくなるのだ
進行すると吸血鬼になってしまうらしい
俺はまだなってないけどそのうち…っていうか
そろそろなるのかな
治療法は
番となれる人物を探しキスを交わすこと
つまり両思いじゃないとまず無理
俺は好きな子が、、
いなくはなくもなくもないが
まず脈は無いと思う
このまま
吸血鬼になってしまうのには抵抗がある
だからあまり
血は飲まないようにしてるんだけど
さすがにそろそろ欲しい
同じクラスのやつに
この病のことを話してるやつはいるが
さすがにやめた方がいいだろう
そいつ女だし()
まあ、何とかなるし
明日学校に行って相談しよう
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et「つまり、そろそろ血が欲しいとね」
yan「ずっと飲んでなかったから
欲が出てきたんだよね」
et「、、私で良かったらいいけど」
yan「、、、」
et「葛藤してるw顔がw」
yan「だってさぁ…」
yan「飲みたいけど、ね?
etさんは女子だし、あんま飲みたくないから」
yan「せめて番が見つかればって」
et「そっか、、」
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et side
yanくんは私のことは眼中に無いのかな
私はyanくんのこと好きだけどな
優しくて頼れて時々かっこよくて
どうしても取られたくないなって思う
et「、、yanくんは好きな人とかいないの?」
yan「おれ?俺は、、いる」
et「へ〜」
そう、、だよね
私じゃないよね…
yan「etさんは?」
et「私はいるよ、けど、、叶わないかな」
yan「、、そっか」
気まずい沈黙
なんでこんな話しちゃったんだろ
私のバカ
yan「ねぇ、、」
et「ん?」
yan「俺じゃ、、だ、だめ?」
et「それって、、どういう」
yan「あぁもう!俺はetさんのことが好きだ
etさんは?」
et「ぇ、、私は」
et「私も!yanくんのことが好き!」
前に読んでた漫画で聞いたセリフ
あきらめたら そこで試合終了だ
実際諦めてしまう人は多い
でも、
諦めなかったら報われることって結構ある
yan「まじで?!」
et「うん」
yan「良かった〜振られたら
明日から合わせる顔がなかったわw」
et「普通に脈ナシだと思ってたのに
急に告白されるからびっくりだよw」
yan「そもそもetさんがそういう話
振ってきたんだからね?w」
et「まぁまぁw」
yan「ねぇ、、番、なれるかな」
et「私はいいよ、だって好きだから」
yan「!、、そっか」
軽いキスをして離れる
2人で笑い合う
気づいたらyanくんの八重歯が無くなっていて
治ったんだなって分かった
yan「俺、良かったよetさんが番で」
et「私も、ほんとにありがとう」
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なんだこれ