「おはよー、アルトリア」
欠伸をしながら立香が挨拶をした。
「おはよう、また夜更かし?」
「いや〜、気をつけているんだけど、気がついたら時間が経ってたりってのが多くて…」
夜更かしと言っても彼女の場合は勉強をして睡眠時間が減少しているのであって、決してゲームとかではない。まあ理由は何でも睡眠時間が減少していることには変わりないのだが、
「しっかり寝なよー、あ!そんなに気がついたら時間経ってることが多いなら私がまたお泊りしに行っちゃうぞー!」
前は結局泊まれなかったし!と笑いながら言った。そうなのだ、前回のお泊り会では寝る前のイチャイチャを味わえなかったのである。いや決してそういう経験がしたいとかそんなことを無いんだけどね!
「あー、いいね、今度お願いしようかな…」
冗談で言ったつもりがこの人、真に受けちゃってる…まぁリベンジお泊り会はしたいからいいんだけど…よし、折角だしもう予定組んじゃおう!
「いつが良いとかある?予定ない日とか…」
「うーん、私は特に予定とかないから、アルトリアの都合で合わせちゃっていいよ」
眠そうにまた欠伸をしてそう言った。
「分かった。じゃあ今日帰ったら聞いてみるね。」
そう返してこの話を一旦中断させた。にしてもやっぱり立香は美形だから欠伸して眠そうにしてても可愛くて絵になるんだよなぁ、可愛いなぁ、とそんなことを考えていたら、
「はぁ、好きだな〜」
と呟いてしまった。呟いた後にやばっと思い立香の顔を窺ったところ、
「!?///」
うわっ可愛い!じゃなくて、え、どうしよう絶対引かれた…終わった私と立香の関係終わった…
「あ、ありが、とう?///」
危ねー!ギリセーフ!立香が優しくて良かった!!神様、仏様、祭神様!どうかありがとう!!(祭神って神だから変わらなくね?と頭の片隅で思うアルトリアだった。)
「い、いきなりごめんね!別にそんな恋人〜とかそんなことを思って言ってる訳じゃないから!!立香のファーストキスはもう奪っちゃったけど初恋とか処女とか奪わないから!!そんな強欲じゃないから!凹凸があって綺麗な体付きだなーとしか思ってないから!全然そんな、やましい気持ちなんてないから!!安心して!!!」
とりあえず勢いに任せて言っておいた。初恋とか処女とか言ってないない、言ってない。ただの幻聴だよ?(圧)
「私は別に、アルトリアとならこ、恋人とかそういう関係になってもいいけど…//」
殺人的照れ顔!私を殺す気か!って顔ばっかに注目してたけど、え?さっきこの人なんて言った?え?
「え?なんて?」
素が出てしまった。まあしょうがない。この殺人的照れ顔には敵わないのである。
「っ///放課後屋上に来てっ!」
そう言って走り去ってしまった。やっぱり可愛い、顔面国宝。(脳がさっきの言葉を理解してない)
一一一一一
個人的にシリアスも好きなんですけどコメディも好きなんすよ…
んじゃばーい
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