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若井さんの不意打ちキス!!! 心臓持ちません!!
スタジオの薄暗い空気の中で、涼ちゃんは小さく肩を震わせていた。
「……そんなこと、言わないでよ」
声がかすれて、だけど必死で平静を装おうとしていた。
若井はその前で、胸が張り裂けそうになりながらも、視線をそらさない。
「……僕だって、そんなことしたくないよ……」
低く震える声。
でもそこには、どうしても抑えられない感情が混じっていた。
涼ちゃんは思わず目を伏せる。
胸の奥が熱くなる。
逃げたいのに、目が合うと逃げられない。
怖いけど、心のどこかで──安心もしている。
「……ごめん、若井……」
小さな声で謝る涼ちゃんに、若井は涼ちゃんの腰をぐいっと引き寄せた。
距離がぐっと縮まり、若井の顔がすぐ近くにくる。
「本当に、無理しないでよ」
その囁くような声。
不意を突かれて、思わずまん丸の目で見つめ返す。
そして――。
若井はふわりと涼ちゃんの唇にキスを落とした。
不意打ちの甘く柔らかな感触に、涼ちゃんの体がぴくっと震える。思わず、抑えきれないほどの熱がこみ上げてきて、「ん……」と小さな甘い声が零れた。
自分でもそんな声が出るなんて思っていなかったから、さらに顔が熱くなってうつむいてしまう。
若井はそんな涼ちゃんの様子を見て、少しだけイタズラっぽく微笑む。
「……かわいい」
その一言に胸が高鳴り続け、しばらく心臓のドキドキが止まらなかった。