「みやちゃんのことはお前に任せたぞ」
樹を面倒見ると決めた司さんはそう言ったが、その言葉はずっしりと背中に圧し掛かる。
みやの様子がおかしいと知っていたのに、自分のことを愛しているのかというみやの言葉に、答えられなかった俺は保護者にもなりきれない赤の他人。そう、思い知らされた。
今だって、風呂からあがり、まだ髪は濡れているというのに、ソファに座ったまま、ぼーっとしているみやが考えているのはきっとアイツのこと。
どう声をかけていいのかさえ、分からない――。
「宏忠さん」
俺に気付いていないと思っていたみやが急に振り返り、名前を読んだ。
「ッ……なに?」
「あのね、今日、司さんがオムライス作ってくれた」
「そうか……」
「ビックリするくらい美味しくて、泣けてきちゃって」
「……」
普段と同じ表情と声色で話すみやに、さっきまでの気まずさはなくなって、徐々に小さくなるみやの***************
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