大事な話ってなんだろうと身構えて、会いに行ったのに、読書中だった樹くんは手招きして私を横に座らせて、本の挿絵を指差した。
「知ってる?キスする場所によって意味があるんだよ」
「キスの意味?」
樹くんは挿絵の通りに私の手を取り、手の甲にキスをする仕草を真似た。
「こうやって手の甲にするキスは敬愛を表す。それが指先に変わるとその意味は称賛に変わる」
初めて得る情報に関心しながら、思い出したのはあの日のこと。
私の顔を見ようとしない宏忠さんの服を引っ張り、少し強引に振り向かせて、ありがとうと伝えると、大きな手が私の手を包み込んだ。
そしてゆっくりと頭を下げ、私の手の甲にキスをした。
ちゅっという音を立て、一度は離れた唇が今度は返した手のひらに戻った。
柔らかい
そんなことを考えてしまった私はきっと、茹でダコみたいに真っ赤で湯気まで出てたに違いない。
宏忠さんがアメリカンスタ*********************
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