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#カントリーヒューマンズ
菜乃花🌸💫☘️
2,298
ioは昔から何でもできたの
それが当たり前だったから、他の人もそうだと思ったの
でも、本当は違う
皆なんにもできやしなかった
お勉強も
言葉も
行動も
ioは言われれば直ぐに直せたし、行動に移せた
でも他の子にとってはそれは難しいことみたいだからioはなんにも言わない
でも手伝いもしない
だって大人も手伝わないから
それが正しいんだって思ってたから
でも違うんだって
悪い子
協調性
品のない子
そんなことを何度も言われた
でも分かんなかった
だってioはアイツらと同じことをしているだけなのに、ioだけ悪い子なんて変でしょ
だから街の人に聞いてみたの
それを聞けば大人は皆答えてくれると思った
でもioの考えなんか全然違った
大人はなんて言ったと思う
どうして知らないの
大人はなんでも知ってるってアイツらが言ったのに
だからioはアイツらに言ったの
この世の生き物の全てをioは知りたいのに
そんな事を色んな人に聞いていると、その他外に出るなと言われた
ioはイイコだからちゃんと守った
でも、アイツらとioじゃあ寿命に差があり過ぎる
なのにアイツらは監視をするといった
すくに理解した
あゝ
なんだ
アイツらも
その程度か
そう思うと、なにも楽しくなくなった
アイツらを殺してから何年も経ってるんだけど、新しい物は街を出なくちゃ手に入らないし
まぁ、別に今の暮らしも不便なんて無いけどね
「へぇー、此処が…」
「御國様お気をつけください」
「あゝ、わかっている」
いつも通り部外者を片付けていると新しい声が耳に入った
僕の家の近くに居るようで、でも中に入る気配はなく、そのまま帰った
気になる
その一言で事足りた
だって新しい物だよ
しかも一人は僕みたいな形をしてたしね
「だぁれ…」
「ッ!?」
「ひっ…」
「あゝ、すまない」
「ところで、此方の名前を聞く前に其方が名乗るのはどうだ?」
「そうなの、ごめんね」
「i…僕は”イタリア王国”だよ」
「イタリア王国…聞いたことないな、だが貴様も國であろう」
「ん、知らない」
「教えてもらってないもん」
「そうか…」
この子、僕より賢いのかもしれない
そう思うとなんだかこの子が気になってきちゃったな
「おい、お前」
「…ん」
「どうだ、お前も私達と来ないか?」
「何処に」
「探検だよ。この世には知らないものが沢山あるからな!」
「知らない…もの」
「…」
「嫌か?」
「んーん、行きたい」
「なら、!」
「でもダメなの」
「io…、僕はここに居なきゃダメなの」
「君、知ってる」
「俺はナチスだ」
「そう、ナチ…」
「ナチは、國が自分の國から離れたらどんな事が起こると思う」
「…さぁ?俺の國はなんともないが」
「僕ね、呪われちゃったの」
「永遠の呪い…」
「呪い…」
「うん。僕がここを離れると、國全体に良くない事が起こるの、そーなると僕が怒られちゃうから。僕、怒られるのは嫌いだからさ…」
「だがココには貴様しか見かけていないが…」
「うん、だって殺したもん」
「…ッ!?」
「あは!気持ち悪いって思った?あはは!!ioは気持ち悪いんだよ?」
「……」
「だから離れた方がいいよぉ?」
「貴様、寂しいのか?」
「え…」
「……そんな事ない、」
「なら、なぜ泣く?」
「ぇッ」ポロポロ
泣、いてる
ioが…
なんであの日も泣けなかったのに
なんで急に
ギュゥ
「へ……?」
「怖かったんだろ?なにがあったのかは俺は知らない。でも、俺はお前を気に入った」
「だから泣くな」
「グスッ…グズッ、…」ポロポロ
「大丈夫だからな」
初めてだったの
あんなに暖かい人に会ったのは
ハグをしたのは
アイツらは冷たいし
褒めても本心じゃない
言葉だけの承認欲求からの善意
いい人に見られたいからやってただけ
でも
この子は
僕を見てくれてる
優しく
心からの言葉
だから泣いちゃったのかな
……
でも大丈夫
この子がいるなら
僕は…
大丈夫
コメント
1件
うわあ、これ……すごく苦しくて、でも最後にじんわり来た。 ioの「何でもできたのに誰もわかってくれなかった」孤独が、冒頭のモノローグからひしひしと伝わってきた。そしてナチスが「寂しいのか?」と問いかけて、初めて自分が泣いていることに気づく場面——あそこは本当にぐっときたよ。賢くて冷めた子が、暖かいハグ一つで崩れる瞬間の描写が秀逸だ。 「呪いでこの地を離れられない」という設定も気になるし、國同士の邂逅っていうスケール感もロマンがある。続き、すごく読みたい。