テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
深夜の電話❷
三十分後───
再び電話が鳴った。
「誰…?また…?」
ここが確かに苛立ちと不信感の芽生えだった。
だが今思えばこの時に通報しておけば良かったかもしれない。
再度受話器を手に取ってもやはり聞こえるのはノイズだけ。
ユキヤは少しだけ胸がピリつくような感覚を覚えた。
その次の瞬間。
ガシャーンッ‼︎
「え 何…?」
ユキヤは受話器を放り出して寝室を出てそのまま台所へ向かった。
水切りラックからお皿が数枚落ちていたのだ。
「も〜最悪〜…この水切りラック小さいんだよ…」
ユキヤはため息をつきながら皿を一枚ずつ拾い上げていった。
「今週末、新しいの買いに行こうかな…」
最後の一枚を空いているスペースに慎重に置く。
「よしっと!さぁ寝るぞー!」
だが問題は
電話だ。
せっかく気持ちよく寝ていてもどうせ妨害されると思うと寝ようにも寝れない。
とりあえず好きなジュースを飲んで気を紛らわせることにした。
ファンタグレープ。
砂糖はいっぱい入っているがユキヤはまぁいいかと特に深く考えずにラッパ飲みをした。
ユキヤは蓋を閉めてペットボトルを冷蔵庫の中へとしまう。
(…あ、今何時なんだろ)
ユキヤはリビングの時計に近付き時刻を見る。
一時四十分。
「うーん…」
炭酸の刺激で目は完全に覚めてしまった。
ユキヤは両手をグーッと頭上へ伸ばし
「ドラマでも観ようかなぁ〜…」
とボヤき、うんそうしようと自分を納得させるとリビングの電気をつけたのち足早にソファへと向かった。
コメント
1件
うわ、これじわじわくるやつや…!ノイズだけの電話ってだけで既に不気味なんに、その直後にガシャーンって皿が落ちるの、タイミングが悪すぎて逆に怖いわ。でもユキヤが「水切りラック小さいんだよ」って愚痴ってファンタ飲んでドラマ観ようとする、その日常感がむしろリアルで好き。ホラーなのに生活感あってそこがなんか良いなって思った。
8