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6 - お互いの気持ち、確かめ合う

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2025年05月14日

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第六話:お互いの気持ち、確かめ合う








陽翔は、朝の光に目を覚ますと、隣に寝ている真白の存在に気づいて、ちょっとだけ驚いた。

あれから何度も夢のような夜を過ごして、ついにこうしてふたりが同じ布団で眠っている現実が、まだ信じられないような気分だった。


「先輩…?」


真白はぐっすり眠っている様子で、あまりにもリラックスしているその姿に、陽翔は思わず顔を赤らめた。


「ほんとに、好きだなぁ、先輩」


小声で呟いたその言葉に、真白はほんの少しだけ反応したのか、寝返りを打って陽翔に腕を回した。


「ん……お前、何してんだ」


「あ、起きた?」


「お前、朝からうるせぇんだよ」


でも、真白の目はまだ半開きで、明らかに寝ぼけている。


陽翔はその姿を見て、心の中で微笑んだ。

そして、真白が完全に目を覚ます前に、そっと真白の手を握る。


「先輩、好きだよ」


「はぁ?」


「ほんとに、好きだって」


その言葉に真白は顔をしかめたが、すぐに陽翔の手を握り返してきた。


「お前、急に何言ってんだよ」


「だって、ほんとに好きなんだもん」


「だからって、いきなりそんなこと言われると恥ずかしいだろ、バカ」


「……でも、言いたかったんだよ。先輩のこと、ほんとに好きだから」


その時、真白が少しだけ笑った。

その笑顔が、陽翔の心をきゅっと掴んだ。


「お前、ほんとに素直だな。嫌いじゃねぇけどな」


「え、好きってこと?」


「……バカか、お前」


真白は陽翔の頭を軽く叩いて、そのまままたゆっくりと布団に沈み込んだ。


「お前、やっぱり面倒くさいけど、そんなお前が好きだよ」


その言葉に、陽翔は嬉しさが込み上げてきて、思わず真白に顔を近づけた。


「先輩、俺も先輩のこと好きだから」


そして、そのまま真白に軽くキスをした。

そのキスは、甘くて優しく、でもどこか強くお互いの気持ちを伝えているような感覚がした。



午後、ふたりは部屋で一緒に過ごしていた。

陽翔は、今日は真白と一緒にいる時間がどれだけ幸せかを、改めて感じていた。


「先輩、今日はどこ行きたい?」


「んー、特に決めてないけど…」


「じゃあ、少し散歩でも行こうよ」


「……お前、どんだけ俺と一緒にいたいんだよ」


陽翔は少し顔を赤くして、けれど嬉しそうに笑った。


「だって、先輩と一緒にいると、すごく落ち着くし、楽しいんだもん」


「……お前、ほんとに俺にベタベタするな」


でも、真白は少しだけ恥ずかしそうに顔を背けた。


「そう言いつつ、なんだかんだ一緒にいると楽しいんだろ?」


「…まあな」


その言葉に、陽翔はまた顔を赤くして、真白の肩にしがみついた。


「先輩、ほんとに好きだよ」


「…わかってるって。お前がどんだけ好きだって、俺にはわかる」


ふたりは、ほんの少しだけ笑い合った。その後、手を繋いで一緒に歩き出した。



夕方、帰ってきたふたりは、リビングで一緒に映画を観ることになった。


陽翔が選んだ映画は、少しロマンチックな内容で、真白は途中から少し照れていたが、それでも嫌がらずに最後まで一緒に観てくれた。


「お前、ほんとに恋愛映画とか好きだな」


「だって、先輩と一緒にいると、そういう気分になるんだもん」


「…お前、甘ったれすぎだろ」


「うるさい!だって先輩が、こうやっていつも優しくしてくれるから!」


「…俺、甘いって言うより、面倒くさいんだけどな」


「でも、面倒くさいって言っても、なんだかんだ付き合ってくれるじゃん」


その言葉に、真白は少しだけ顔を赤らめた。


「…仕方ないだろ、俺もお前が好きなんだから」



その晩も、ふたりはお互いに心地よい空気の中で一緒に眠りについた。

陽翔の隣で眠る真白の存在が、こんなにも安心感を与えてくれることに、陽翔は心から幸せを感じていた。

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