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6 - 第6話 雨の逃亡、ふたりの選択

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2025年09月27日

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第六話「雨の逃亡、ふたりの選択」


「警察です!開けてください!」

ドアの向こうの声が、部屋の空気を張り詰めさせる。 手嶋は、吐夢の手を強く握った。

「行くぞ。ここで終わるわけにはいかない」

吐夢は頷く。 ふたりは、窓を開け、非常階段へと飛び出した。 雨が再び降り始めていた。まるでふたりの逃亡を祝福するように。

階段を駆け下りる途中、警官の声が響く。

「そっちだ!逃げたぞ!」

吐夢は、手嶋の手を引きながら、裏路地へと走る。 濡れたアスファルト、ネオンの光、そして息を切らすふたりの足音。

「この先に、古い地下鉄の入り口がある。使われてないけど、まだ入れるはず」

吐夢の言葉に、手嶋は驚く。

「そんな場所、どうして…」

「昔、よくひとりで隠れてた。誰にも見つからない場所だった」

ふたりは、錆びたフェンスを越え、地下へと降りていく。 暗闇の中、吐夢の手の温もりだけが、手嶋を導いていた。

「ここなら、しばらくは安全だ」

吐夢が言うと、手嶋は壁にもたれて息を整えた。

「…俺たち、どこまで逃げられるんだろうな」

「わからない。でも、君となら…どこまでも行ける気がする」

ふたりは、暗い地下の中で、静かに寄り添った。 雨の音が、遠く地上から響いていた。

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