テラーノベル
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二人は受付嬢に事情を言う。
「ビデオを受け取った刑事さんに会いたいのですが。」
「少々お待ち下さい。」
受付嬢が電話を持ちながら青ざめた表情をした。
「どうなされたんですか?」
「ビデオを受け取った刑事が亡くなりました…。」孝之はその場で固まり崩れ落ちた。
「お守りを他の刑事さんに渡して下さい。」愛美は受付嬢に渡し孝之を引っ張って署を出た。
「大丈夫?」
「ありがとうちょっと動転してる。」孝之は震えた声で言った。
「私ジュース買ってくる。」
「待って行かないで。」愛美の腕を掴んだ。
「すぐ戻ってくるから。」
「良いから側に居てくれ。」孝之は叫んだ。
「わかった孝之。」愛美は思わず下の名前で呼んだ。
「お、おい照れるだろ…。」
「ごめんつい。」愛美は笑いながら言った。
「あ、愛美って呼んでも良い?」
「良いよ。」孝之は愛美の肩に手を置いて唇を寄せた。
愛美はドギマギしながら受け止めた。
「孝之もう震え止まった?」
「うん止まった。」二人は別れて家路に着いた。
翌朝孝之から電話がかかってきた。
「愛美渚大分良くなったよ。」
「安心したわ。」愛美は安堵した。
「しばらく犯人探しはやめよう。」
「今度気分転換にデート行こ。」愛美は少し照れながら提案した。
「良いよ。」
「じゃぁ今週の日曜日に行こ。」日曜日になり愛美はハチ公前で待った。
「ごめんお待たせ。」
「ううん行こ。」二人は竹下通りに行った。
「愛美どうした?」
「あの人映像に映っていた…。」愛美はフラッと倒れた。
「大丈夫か?」
「ごめんありがとう。」とか弱い声で言った。
「さっきの人映像に映っていた人だったんだな。」
「うん孝之せっかくのデートなのにごめんね。」愛美は孝之に謝った。
「良いよ心配だし。」孝之は愛美を家まで送った。
「ありがとうまた連絡する。」愛美はキスをした。
「おう何かあったら電話して来いよ。」孝之は真剣な表現で言った。
「じゃぁね。」愛美は手を振ってドアを閉めた。