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占ツクにあげてるやつです。
反応頂けるか自信はありませんが、試しにあげてみました…
―――
なんだか最近ピカチュウの後ろ姿を見る度に、太ったような気がする。座っときに出てくる横腹とか…クッションにお座りしているピカチュウの背後に座ってお腹を両手で掴んでみた。
「…ピカチュウ、太ったでしょ」
『ピッ?!』
もにもにと揉みながらそう言うと、あからさまな反応が返ってきた。本人も自覚はしてるらしい。
「もしやお前、私が買っておいた徳用クッキー…全部食ったな?」
『ピカ…チ…ゥ』
ピカチュウの顔をのぞき込むようにして、クッキーの件を問い質してみると、ピカチュウは視線を逸らし、変な汗をかきはじめた…なんて分かりやすいんだウチの子は。
チラリとピカチュウの手元に視線を移すと、手にはお煎餅があった。今から食べようとしてたらしい。
「あーっ!また戸棚から引っ張り出してきて!」
お煎餅を発見されたピカチュウは、クッションから下りて、くるりと向き直った。手には相変わらずお煎餅を大事そうに持っている。
『ピカピカ!ピカッチュピピカピ!チュウ!』
お煎餅を持ちながら、身振り手振りをして必死に何かを言ってくるピカチュウ。どうやら弁明してるようだが、ひとっつも何言ってるのか分からない。
そして弁明したいんならその煎餅を置け。
「とにかく、ピカチュウのおやつは今日から少なめにするからね」
そう言うと、ピカチュウは、ガーンと大きく口を開けショックを受ける。手からお煎餅を離し、ペタンと倒れ込んだ。
『ピカ….チュウゥ…』
離されたお煎餅を回収する。持ってかないで…と力なくピカチュウは手を伸ばすが、盗み食いするのが悪いのだ。