テラーノベル
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新しい物語です!
まだ『らっだぁの結婚』のやつ終わってないじゃねぇっかって~??
ちょっと、気分転換みたいな?そうやつですよ!そう、そうそう、、
まあ、それはいいんですよ!それは!では、どうぞ!!
今日は僕の高校の入学式だ。
胸の奥が、ずっとざわざわしている。
期待と不安が混ざったような、落ち着かない感覚。
そして、その理由はずっと昔から変わらない。
僕は小学校のころから片想いしている人がいる。
女の子じゃない。男だ。
でも、そんなことは関係なかった。
太陽みたいに明るくて、笑うたびに周りを照らして、僕の世界まで明るくしてくれる人。
ぺいんとさん。
「……ぺいんとさんと一緒に行きたいなぁ」
誰にも聞こえないように、小さくつぶやいた。
言った瞬間、自分でも驚くほど胸が熱くなる。
そんな願いが叶うわけがない。
そう思って、ため息をつこうとした時……
スマホが震えた。
着信音。
画面には、見慣れた名前。
ぺいんと
心臓が跳ねた。指が震える。
慌てて通話ボタンを押す。
「あっ!しにがみ?今日一緒に入学式行こうぜ!!お前の晴れ舞台、ちゃんと見ててやるからな!」
明るくて、まっすぐで、僕がずっと好きだった声。
本当に——罪深い人だ。
僕が求めているものを、いつも、何の前触れもなくくれる。
あきらめようと思っても、何度も何度も引き留めてくる。
「い、いいですよ!!ちゃんと見といててくださいね!」
声が少し上ずった。
でも、ぺいんとさんは気づかない。
「おぉ!任せとけ!!」
#BL
かばやき
103
太陽みたいな声。
その一言だけで、胸がいっぱいになる。
電話が切れたあと、しばらくスマホを握ったまま動けなかった。
(……また、好きになってしまう)
高校に入っても、僕の片想いは終わりそうにない。
電話越しのぺいんとさんの声が耳に残ったまま、通話が切れた。
胸が熱くて、少し苦しい。
嬉しいのに、痛い。
そんな感情がぐるぐるしている。
(……ほんと、ずるい人だ)
入学式の準備をしながら、鏡の前でネクタイを整える。
手が少し震えているのは、緊張のせいだけじゃない。
太陽みたいな人と一緒に行ける。
それだけで、今日が特別になる。
そんなことを考えていた時。
ピンポーン。
玄関のチャイムが鳴った。
心臓が跳ねる。
期待を胸に急いで階段を駆け下りる。
扉を開けると、そこに立っていたのは、朝日に照らされて髪が黄金みたいに輝くぺいんとさんだった。
「おっ!すっごい似合ってるじゃん!」
当たり前みたいに、何のためらいもなく、僕の胸に刺さる言葉をくれる。
太陽みたいな笑顔で。
「そ、そうですか?ありがとうございます…」
声が震える。
照れないわけがない。
好きな人にそんなふうに言われたら。
ぺいんとは僕の反応を見て、にやっと笑った。
「お前、照れてんじゃん!」
その言い方がまたずるい。
からかってるのに、優しくて、嬉しくて、苦しい。
「ほんと、あなたっていう人は……!」
思わずこぼれた言葉に、ぺいんとは首を傾げて笑う。
「まぁまぁ、早く行こうぜ!」
軽く僕の肩を叩いて、いつもの調子で歩き出す。
……今回も、丸め込まれてしまった。
ぺいんとさんは、僕があきらめようとするたびに、こうして手を伸ばしてくる。
その度に、胸の奥の想いがまた熱くなる。
(ほんと……罪深い人だよ)
玄関を出て、並んで歩きながら、僕はそっと横顔を盗み見た。
太陽みたいな笑顔が、今日も僕の世界を照らしていた。
ぺいんとさんと家を出て、並んで歩きながら高校へ向かう。
朝の空気は少し冷たいのに、隣を歩くぺいんとさんの存在があまりにも温かくて、胸が落ち着かない。
そんな時だった。
「しにがみって好きな人っている?」
心臓が跳ねた。
歩いていた足が一瞬止まりそうになる。
まるで、自分の心の奥を覗かれたみたいで。
(……見透かされた?)
「い、いませんですけど、、どうしたんですか…?」
期待を押し殺して、なんとか返す。
声が少し震えているのを自分でもわかる。
ぺいんとさんは、いつもの太陽みたいな笑顔で言った。
「俺、好きな人できたことないからさ?しにがみに聞こうかと思ったんだけど、、、」
その言葉が、胸に刺さる。
ぺいんとさんは、恋を知らない。
だからこそ、僕のこの気持ちにも気づかない。
でも、、
それでも、言いたいと思った。
「あ、やっぱり、いました好きな人」
ぺいんとさんが驚いたように振り向く。
「えっ?!ホント?!誰?」
その瞳がまっすぐ僕を見てくる。
黄金みたいに輝く瞳が、僕の心を揺らす。
(言え……言うんだ僕……!)
「僕が好きなのは、、、」
喉が震える。
胸が熱い。
言葉が出そうで出ない。
でも、言わなきゃ。
このままじゃ、ずっと届かない。
「ぺいn——」
その瞬間。
???「あっ!ぺいんと!!」
背後から明るい声が響いた。
ぺいんとさんが振り返る。
僕の言葉は、風に溶けて消えた。
胸の奥が、ぎゅっと痛む。
(……また言えなかった)
やっぱ、しにがみくんは負けヒロインの立場が一番好きなんですよね……
コメント
1件
ああ…もう、しにがみくんの片想いが切なすぎるよ…! ぺいんとさんの「太陽みたい」って表現がすごくしっくりきて、読んでるこっちまで照れと苦しさが混ざった気持ちになったよ。 しかも肝心なところで遮られて「また言えなかった」って…! 「負けヒロインの立場が一番好き」って作者さんの一言に、なんか納得しちゃった(笑) 続きがすごく気になる…!