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スローター・ウルフは別名「殺戮の獣」と呼ばれ、キラーウルフのボスとも呼ばれる存在。俊敏な動きに加えて知性があり、その大きさは平均しても大の大人2人分あり爪と牙がとても鋭いという事でギルドでは想定難易度Bとされている魔物になっている。
「まさか本当にいるなんてね、。群れを成す魔物だからいるのかなとは思ってはいたけどさ、。」
ノストが短剣を構えるとスローターウルフは仲間でも呼んでいたのか、いつの間にか囲まれていた。ざっと7頭ほどか。でも完全に後ろを確認しようとすれば噛みつきに行こうとする構えを取ってるから後ろが見れない。動きながら把握するしかない。私は覚悟を決めてスローターウルフに突進した。
屋敷でやった時は相手が人間だったけど今回は魔物。容赦しちゃダメだ。
スローターウルフが自慢の爪で切り裂こうとして来る。それを私は見ながら避け、短剣をウルフの足部分に刺していく。手応えはあった。なのに全然余裕そうな顔でこっちを見てスローターウルフは仲間に指示を出した。すると動いてなかったキラーウルフ達は一斉に私に襲いかかって来た。
3頭なら行けそうだったと思ってたけどこれじゃダメだ、。そう思ったその時。キラーウルフの後ろから斬りかかってくる人が見えた。
キラーウルフを軽々と倒していく。そんな人がこの森に?誰なんだろう?
ウルフ達の注意がその人に向かった。コレならば。
隙を見せたキラーウルフを短剣で喉に刺して狩る。かなり接近するしかないが現状これが1番確実だった。
向こうは既に5頭ほど倒して残るのはキラーウルフ1頭とスローターウルフのみになった。
スローターウルフが前に移動する。ボスとしての威厳を見せてるのだろう。そんな事よりも。夜の暗さに慣れてきてさっきの人が何処にいるか分かった。
「誰か知らないけどありがとう!助かった!」
すると
「実戦経験の無い奴はこれだから、。まったく。短剣で外に出たらそうなるのはわかってんだろうが!バカがよ!」
ううん、。聞き覚えのある声ぇ、。しかもなんか指摘された?
何か言い返そうかと思ったけどそんな暇をスローターウルフが与えてくれるはずも無く、今度はかろうじて目で追えるかどうかの速さで襲って来た。気が付くと腹部が血で染まっている。
痛い。血が止まらない。でもそれよりもスローターを何とかしないと、。
2激目を食らった。速すぎて急所に短剣を当ててガードする以外術が無い。どうすればいい、、?そんな時に向こう側にいた人が言った。
「圧縮魔法を使え!それでアイツの心臓を潰せば終わりだ!」
そう言われた
圧縮魔法には現段階で2つのやり方がある。
1つは袋の中身などを圧縮し、小さくする方法。
もう1つは相手の器官などを圧縮して潰すというのもの。
ただ、圧縮魔法は対象に触れていないといけないという特徴がある。
今のスローターウルフにそれが可能なの?
「せめて動きが鈍くなってくれればいいんだけど、。」
「なら2〜3本折ってやるからやれ!」
向こう側の人がスローターウルフ目掛けて走ってくるのが見えた。
その時ようやく誰なのか分かった
「……ノイマン?」