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瑠唯-るい-腐女子投稿頻度🐢
56
むつら
18,410
それから毎日病院に向かってる。
3日も経てば学校終わりに病院に行くことに違和感は覚えなくなった。
自分ってこんなに行動力あるんだと思い知らせれた。
まろの病室につき、ノックを
して病室に入る。
まろは俺に点字を教え、俺はまろに高校生活の様子や最近話題になってることを教えてる。教えて反応を見る限り、ほんとに病院に缶ずめ状態なのが伝わる。
俺が点字を読み間違えてもまろはケラケラ笑うだけでお互いが障害であることを忘れるくらいには楽しかった。
青「あ、ないこ腕ないんやった笑」
なんて言って笑うのはこの世でまろくらいだと思う。これは実際お互いがハンデを背負ってるからできるものかも知れないけど、変に気を使わないから一緒にいて気は楽だった。
桃「まろ、ないこだよ」
青「あ、!ないこたん!今日は早いんやな」
桃「うん。学校早く終わったから」
そう言いながら椅子に腰掛ける。
まろの視界に俺が入るように少し椅子をずらす。
桃「なんか、今日は落ち着いてるね笑」
いつもはもっとハツラツで元気なんだけど今日はゆるーく。落ち着いている。
青「んー、ちょっと眠くてな」
桃「なら俺帰るよ。眠い時に寝た方が体にもいいし」
青「えー、でもせっかく来てくれたんやし」
桃「気にしなくていいよ。またいつでも来れるし、」
桃「じゃあお言葉に甘えようかな」
そう言ってるまろはほぼ半目って言うか、ほぼ目は空いてなくてほんとに眠いのがわかった。
少し大袈裟にいすから立ち。ガタッと音を出す。足音も大きくしてまろがわかりやすいようにわざとやる。ここ毎日病室通いでどうすればいいのかわかってきた。
桃「それじゃーね。おやすみ」
青「ん、おやすみ」
ほぼ寝かけ状態のまま挨拶をして病室を出た
次の日いつものように病室に向かう。
そしていつものようにノックをする。だけど中からまろの声は聞こえなかった。
入っていいのか分からないけど一応のために入る。
病室の中は空っぽで小さい机や椅子はあるけどいつもまろが寝てるベットがなかった。
思い正せば病院内が少しいつもより慌ただしかった。
どうすればいいのか分からず突っ立ってると、ドアが当然、ガラガラと開いた。
黄「ん?誰や?」
ドアに立っていたのはちょっと怖そうな男性一人と中学生くらいの男の子が二人立っていた。
白「まろちゃんのお友達、?」
青「えっと、」
お友達っていえばお友達なのか。でもここ数週間病室で1時間くらい話してるだけで友達と言えるのか。そんなことばかり思って余計言葉が詰まる。なんて話せばいいのか考えていたら
赤「あっ!もしかしてないこくんなんじゃない?!」
桃「えっ、?」
急に俺の名前出てきたんだけど??え?
黄「あ、君がないこか!いつもまろから話は聞いてるで!」
桃「え、?」
脳内軽くパニックになる。
脳の処理が追いつかなすぎる
黄「あ、紹介遅れてごめんな!俺まろのアニキの悠佑!アニキって呼んでな」
白「弟の初兎やで!! 」
赤「一番下のりうらです!!」
桃「えっと、内藤ないこです?」
一通り自己紹介をされたので一応自分も自己紹介をする。
黄「まろは昨夜から病状の悪化してしまってな。今は集中治療室に居るんや」
病状の悪化と聞いて少しドキッとする。
もしかして自分がまろに無理させてしまってたのではないかと少し焦る。
白「ないちゃんのせいやないし」
黒「せやで!気にせんで!」
俺だけ特別に受付をせずにまろの病室に行けるのが悪かったのだろう。こんなことになってるとは思わなかった
黒「そうや、ないこ。もし仮にこれからもまろと仲良くしてくれるんやったら少しばかりまろのことを知って欲しいんや。」
アニキがさっきの笑顔とは裏腹に真面目な顔で俺に話しかける。
これからも仲良くするのならちょっとばかり知っておいた方がいい気がする。
桃「聞きたいです。まろの過去」
黒「じゃあ場所を変えて話そうか。」
そこから場所を変えて病院内の中庭に来た。
長細いいすが2個あり、その真ん中に机が挟まれてる。そこに4人座ってまろの過去のことを聞くことになった。
まろは普通の男の子やった。
元気で可愛くてかっこよくて、物分りのいいそんな男の子やった。
だけどまろが5歳の時。悲劇が起こった。
急にまろが発熱し、それこそ普通の流行り風邪やとみんな思ってた。
だから病院終わったらお菓子買いに行こうなって呑気に話しながら病院に行った。
病院の先生の季節の変わり目だったからただの風邪だろうとお薬を貰ってそこ日は帰ったんや。
やけど、薬を飲んでもまろの熱は下がることなく、なんならどんどん熱は上がっていく一方やった。
さすがにおかしいと思い家族総出で病院を探した。夜だったこともありどこもやっておらず、奇跡的に入れた病院がここなんや。
最初にお医者さんに言われたのは
「最後になるのも覚悟しておいて下さいね」
の一言だった。俺らにとって長く苦しい1週間やった。そんな中でもまろは奇跡的に一時的に回復した。みんながみんな奇跡やって笑った。
そしてまろが小学5年生の時やな。
青「なんか目、ぼやぼやする」
その一言でまた状況がいっぺんした。
最初はただ視力が落ちただけって思ってたんや。やけど日に日に目が見えなくなってその度にメガネの度数を替え買いに行ってた。
まろにはお友達と言えるような親友がいたんやと。だけどまろがトイレをしてる時、まろに対しての不満を言ってらしい。
「最近まろだるくね?」
「あーわかる笑目が見えないならそういうクラスいけよな笑」
そう言っていたそうや。
「いふの目青色でかっけぇー!」
「俺ら友達だからな!」
そんなことを言ってくれた友達がはいていた言葉に酷く傷ついたようで、日記に”みんなのお顔がのっぺらぼうみたい”と書いてあった。そこからまろは笑顔の仮面をはめて学校どう?と聞いても「ばっちぐーやで!」っていって笑っとった。
多分まろなりに俺たちへの気遣いやったと思う。
そこから2週間後まろは学校で倒れた。
目を開けた瞬間視界が真っ黒でついにまろは見えなくなってしまった。
だけどまろはいつもの笑顔を装って平気なフリして学校に行ってた。
それから病状が悪化し病院に入院することになり、それからないこと言う同年代の男の子に出会ってからというもの、まろは毎日目をきらきらさせてないこから教えて貰ったものを俺たちにも教えてくれた。
外の世界のものが面白いそうで自然な笑顔で過ごすようになった。
黒「ま、ざっとこんな感じやな」
何も言えなかった。普段からずっと笑顔でポジティブなまろからあんな過去があるなんて思ってもいなかった。
白「まろちゃんの検査が終わったらまろちゃんの方から連絡させるから連絡交換してくれる?」
そういえば。まだまろと連絡を交換してなかった。すっかり忘れていた。
桃「もちろんです。」
そう言ってまろの連絡先を教えてもらった。
とりあえずその日はこの後病室を出て
まろからの練習を待つことにした。
まろから連絡が来たのはあの日から1週間後だった。
コメント
1件
うわ、まろの過去、重かった……。あの明るくてポジティブなまろにそんな壮絶な背景があったなんて。見えなくなっていく恐怖とか、友達の裏切りとか、読んでて胸が締め付けられたよ。でも家族がみんなまろを大事に思ってるのが伝わってきて、泣きそうになった。ないこくんとまろの関係、これからどうなるんだろう…続きが気になる。はやくまろから連絡来てほしいね。