ねむい
そう、君が発した。
水『なんでだろぉ…、』
桃『どうせ夜中までゲームでもしてたんでしょ』
水『いやぁ、昨日は早く寝たんだけどなぁ…』
そんな会話をしながら目を擦る君
青『大丈夫なん、それ。』
気になって声をかけてしまった、君のそれ。
水『へっ…?』
水『どーゆうこと?』
青『いや、普通に大丈夫なんかって』
水『別に、大丈夫でしょ』
青『ふーん』
大丈夫。君はそう言ったがなぜか俺の心のモヤモヤは消えなかった。
黄『ほとけっ!?』
水『んわッ!』
水『なんだ、アニキか…どうしたの?』
黄『その、目』
水『目?』
黄『真っ黒』
水『えッ?な、何言って…』
桃『病院行った方がいいんじゃない?』
赫『真っ黒の目って…いったいどういう、』
青『車出す。乗れ。』
水『いい…のッ?』
青『だから言ってる』
水『っ…ありがと』
紫『うわぁお、ビジネスふ ングッ』
赫『初兎ちゃん???』
紫『すみません…』
初兎が何か言いかけたのを放って俺はアクセルを勢いよく踏み込んだ。
水『ねぇ、いふッくん』
青『んぁ?』
水『ほんとッなんか…さっきから、尋常じゃない程眠いんだけどさ…』
水『寝ても、いい? 』
水『あの…ほんと、運転頼んでる上で申し訳ないんだけど』
青『寝んな。意地でも起きてろ』
水『だよ、ね…笑』
水『がんばる、』
ほとけを寝かせたくなかった訳では無い。
だけど…言ってるんだ。俺が。
ほとけを寝かせたらもう二度と起きることは無いと。
病院に着いたあとほとけは集中治療室に運ばれた。
水『いふくん何してんの』
青『あ”?』
水『え?』
青『…昔のこと思い出してただけ』
水『へー、珍しい』
青『俺のおかげで生きてるやつが何言っとんねん』
水『なんでいふくんのおかげで!?』
君はあの時のことは覚えていない。
だけど生きているだけでいい。
青『もう寝んなよ』
水『はぁ?』
水『人間だから寝ますけどぉ?』
青『そっか、お前人間か』
水『💢』
𝑭𝒊𝒏.