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寿命㌫(主)
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コメント
4件
一気読みしました! とりあえず続きめっちゃキニナル()
読ませていただきました。第3話、すごく好きです。 「何時もは気にするのに。気にしなかった。」という冒頭から、もう主人公の異変がじわじわ伝わってきて、読んでるこっちも不安になりました。フランスさんとイギリスさんの掛け合いの“仲良くない”って言いながら仲良さそうな空気感、それを見て劣等感を覚える日本さんの内面…すごく繊細に描かれていて、胸がぎゅっとなりました。 最後の「止められない。何でだろう。」という悪い癖の告白、すごくリアルで、続きが気になります。お~いお茶さんの書く、キャラの“その場にいそうな空気感”がとても好きです。
休日の昼下がりなので人が多かったが、気にしなかった。
何時もは気にするのに。
どんどん丘を登っていく。入道雲が青空いっぱいに広がり、夏の日差しを受けて白く輝いていた。
丘の上もやはり、多くの人で賑わっていた。山ほどの高さでもなく、丘にしては少し高めのここは、休日になると露店がこの場所を飾ってゆく。
その露店の脇には家族連れが姿を見せ、にこやかな雰囲気が流れていた。
あの景色を見たいがために、多くの人掻き分けていく。
人を掻き分けた先の景色は、息を呑む程の絶景では無かったが、自然と気分の良くなる眺めだった。
この町の建物が一望できるのは、この丘の良いところだ。
───お〜い日本くーん!
少ししてもう帰ろうかと思ったとき、誰かが私を呼んでいることに気づいた。
急に名前を呼ばれたものだからびっくりした。慌てて振り返ってみると、フランスさんとイギリスさんがこちらに目を向けていた。
フラ「いやぁまさか日本君がここにいるなんてね〜!」
フランスさんが自然な笑みを浮かべている。
イギ「ちょっとフラカス……急に走っていったと思えば…」
イギリスさんがため息をついたが、何処か嬉しそうな表情だった。
日「えぇ!ほんと偶然ですね…!」
フラ「こんなとこで日本君に会えるなんて、もしかしてうんめ」
英「いじゃないです!」
“運命”という言葉をイギリスさんが掻き消した。この二国の絡みは、やっぱり面白い。
日「やっぱりフランスさんとイギリスさんは、仲が良いんですね…!」
本心だった。本当の心である。こんな掛け合いが、私にもできたらいいのに。
妬みというか、劣等感というか、複雑な感情が心に渦巻いた。
仏英「「仲良くない!/です!」」
言おうとしていることが被ってるし、よく二国で行動してるし、やっぱり腐れ縁と呼ぶには勿体ない気がする。
何というか、こっちの方が”運命”ではないのだろうか。
仏「どこからどう見ても仲悪いでしょ!?」
どこからどう見ても仲が良いでしょう。
その言葉を空気に触れさせると危ない気がしたので、全力で飲み込んだ。
日「ぇ…そうですかね…?」
英「そうですよ…ほんとに」
誰に対して、なにに対して”そうですよ”と言ったのかは分からないが、多分フランスさんの意見に同意したのだろう。
仏「…それより、日本君も露店目当て?」
日「いえ、私は…」
言おうか迷った。どんな反応をするか分からない。もしかしたらとんでもない反応をするかもしれない。
そういうガードが入る前に、先に口が動いていた。
日「…さっきまで、イタリアさんの家に居たんです」
英「イタリアの家で何を…!?」
何を思ったのか、イギリスさんは身を乗り出した。
日「いえいえ、ドイツさんも居たので…」
この時何故か、本当に何故か手が動いていた。
───あの本を取り出してしまった。
仏「何それ?本…?」
フランスさんも身を乗り出した。
日「ぇ………っと」
今の自分の行動が信じられない。何で本を取り出したのか、何で本を持ってきていたのか。
そもそも鞄なんて持って行ってたっけ。あの本を見てから、様子がおかしい。
…もう、正直に話すことにした。
日「…実は、」
☆かくかくしかじかタイム☆
仏「……は…?」
英「…日本さんは、その方法を試してみたいのですね?」
仏「失敗したら、、どうなるのさ、、?」
声が震えていた。
あんなこと言うべきじゃなかったのに。あんなこと言ったら、どうなるか分かってたのに。解ってたのに。
仏「そんな恩を仇で返すようなこと、君はしてもいいと本気で思っているのかい、、!?」
日「………」
何も言えない。本当にその通りである。
仏「君のお父さんは、君を守ってくれたんだ…!なのに何で、、何でそんなこと、、」
英「…フランス。」
仏「ぁ…ごめんね、、少し、、取り乱してしまった」
日「……ぃえ…」
辞めたいのに、怖いのに、何故かあの”儀式” をやってみたい。
英「私たちが言っても説得力、無いですよね」
かつてイギリスさんは、私の父さんと悪い意味で深く関わったことがある。そのことを本人も気にしているようだ。
日「いや、大丈夫ですよ…、」
「考えてみれば、やるべきじゃないですよね」
そうなんだ。考えてみれば、やるべきじゃないんだ。
…だけど、私は止められない。何でだろう。
こういう所が、私の悪い癖である。