ショーン「それなら、フランクが誰を吊るか決めたらどうだ?」
フランク「えっ、でも…」
少し戸惑った様子でそう返す。自ら殺す人を選ぶなんてそりゃしたくないだろう。
フランク「……いらない人、選ぶじゃダメかな」
クリス「いらない人なァ、俺はもう決まってっけど?」
そう言ってクリスはチラッとアーニーの方を見る。それに釣られてアーニーに視線を向けると、いつもと同じように何を考えているのか分からない顔をしていた。
エリック「…ヒューさんは、何か、問題発言したから撃たれたんですよね。この屋敷にある”ルール”のようなものを破ると突然死するのではないでしょうか。」
アーニー「…ここに長居するのも危ないって事だね。」
フランク「……もう、考えても無駄みたいだ。じゃあ、投票を始めようか」
フランク「……」
ヒューがいなくなったので、開票はフランクがすることになった。
今日の処刑先が決まったらしい。
フランク「……サンドラ」
サンドラ「え?」
フランク「…サンドラ、5票。君の名前が、1番多い。」
サンドラ「は、そんな、なんで…嘘…」
絶望した顔でその場に崩れるようにしゃがみこむサンドラ。誰も彼女を助けない。アンナは困惑した顔でその場に立っていた。
サンドラ「いや…!!いや!!死ぬなんて、こんなところで!まだ…まだ私は…!!!」
「サンドラが処刑されます。」
サンドラ「い、い、や、助けて、誰かッ…アンナ…!!!」
アンナはごめんね、とでも言いたげな表情でサンドラを見つめていた。サンドラは、ただ、銃弾が飛んでくるのであろう方向を真っ直ぐに見つめていた。
屋敷中に銃声が響く。今日は誰の悲鳴も聞こえなかった。
「サンドラが処刑されました。」
静まり返った広間で、機械音声だけが響いていた。
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