テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
a.
私には大好きな女性がいる。
違和感なんて、感じる方が可笑しいんだ。
女が女を好きなだけ。
ただ、それだけだ。
自分で言うのは何か違うが、
きっと、相手も私が好きなんだろうと思う。
と言うか、私が好きな様な行動、仕草、話し方。
もっと言えば、オーラ、目の先、表情の変わり方。
それさえ判れば、
相手の好意などを読み取る事が可能である。
俗に言う、両片思いと言うやつだ。
ーー
b.
私には大好きな女の人がいる。
いつも目の先には彼女がいる程に。
普通の人より観察力が優れている人。
あの人の事だから、私が自分を好きな事くらい、
ずっと前から気付いているんでしょうけど。
私は態度に出やすいらしいもの。
気付いている事に違いないわ。
気付いている癖に、
貴方は私に周りと同じ様に接するものね。
まるで、私の好意に気付いていなかの様に。
もしかして、本当に気付いてないとか、有り得たり?
それはそれで、可愛らしいから良いのよ。
ああ愛おしい。
私、貴方のとならこの世界が綺麗だと思うの。
死にたくない、って、そう思う。
不死鳥かの様に、ずっと生きていたいわ。
ーー
a.
好きです。
いっそ、
「一緒に死にたい程に。」
b.
何を言っているの?
そんなの、嫌よ、ずっと一緒に生きて、幸せを…!!
そう言ったら、貴方はふっと微笑んで、
a.
「半分嘘、半分本当。」
b.
そう言った。
半分は、本当に死にたいって思っているの?
そんなの有り得ない。
だって、付き合って結婚したら、ずっと幸せで、
ずっと、夢の中の様な時間になるのに、
それを、貴方から壊しに行ってしまうの?
有り得ない。
嘘だ。
そんなの嫌。
価値観が合わない。
貴方なんか、嫌い。
あれ程好きだったのに。
今じゃ、そう、思えない。
コメント
3件
今回もめちゃくちゃ良かったです!!!! 半分嘘なんですから、 私からしたらこう思いますよ☆(?) 好きが本当で一緒に◯にたい程が嘘。 個人的に、この愛は優しい気がするので! まぁ、逆かもですけどね☆(?) 次回も楽しみに待ってます!!!!